「フライを揚げる打撃」。なんだかおいしそう? 「上げる」と「揚げる」の使い分けは迷うところですが、「揚げる」は揚げ物のほか「〔はた・たこなどを〕空中高い位置に移す」「船から陸に移す」(三省堂国語辞典7版)。野球のフライには「上げる」がしっくりきます。

 

野球のフライは英語だと「fly」ですが、揚げ物のフライは「fry」。別の言葉ですが、カタカナにすると同じになってしまいますね。

毎日新聞では「上」は一般的な上げる下げるのとき、「揚」は高く掲げる、浮揚や揚げ物のとき、また、「挙」ははっきりと分かるように示す、列挙などのときと使い分けています。

例えば「手をあげる」は、「手を挙げて意見を言う」というような挙手のときと、挙手以外の単に手を上下する「手を上げる」のときの、二つの書き方があります。

 

使い分け
あがる・あげる

〔下がる・下げるの対語。終わる〕
上がり目、上がり湯、上げ足〈経済用語〉、上げ石〈囲碁〉、上げ板、上げ下ろし、上げ潮、上げ底、上げ蓋(ぶた)、雨が上がる、意気が上がる、産声を上げる、お手上げ、学校に上がる、歓声を上げる、気炎を上げる、気勢が上がる、着物の丈を上げる、行事の打ち上げ、軍配を上げる、効果が上がる、(非難の)声が上がる、仕事が上がる、実績が上がる、尻上がり、水中から助け上げる、成果を上げる、善隣友好をうたい上げる、第一声を上げる、畳を上げる、地位が上がる、血祭りに上げる、賃金引き上げ、つるし上げ、手を上げる〈「挙手」以外の一般用語〉、胴上げ、名乗りを上げる、成り上がる、名を上げる〈名声〉、荷上げ〈登山〉、2階に上がる、のろしを上げる、杯を上げる〈乾杯〉、花火を打ち上げる、悲鳴を上げる、病気上がり、副審が旗を上げる、ぶち上げる、震え上がる、彫り上げる、マウンドに上がる、三日に上げず通い詰める

〔はっきり分かるように示す、列挙など〕
勝ち星を挙げる、国を挙げて、候補に挙げる、候補に名前が挙がる、式を挙げる、条件を挙げる、証拠を挙げて、人材を挙げ用いる、先取点を挙げる、全力を挙げる、手を挙げて意見を言う、トライを挙げる、犯人を挙げる、ポイントを挙げる、やり玉に挙げる、例を挙げる

〔高く掲げる、浮揚など〕
揚げ足取り、揚げ油、揚げ句、揚げ鍋、揚げ幕、入れ揚げる、海から車を引き揚げる、海外から引き揚げる、釜揚げうどん、国旗を揚げる、出資金を引き揚げる、たこ揚げ、天ぷらを揚げる、荷揚げ〈一般用語〉、旗揚げ、水揚げ量、陸揚げ

:「買ってあげる」「見てあげる」など補助動詞はなるべく仮名書き。使い分けに迷うときも仮名書きでよい

 

フォローすると最新情報が届きます

Twitter