野球に特有の誤植はいくつかありますが、「変速投げ」もその一つ。正しくは「変則投げ(変則投法)」で、サブマリンやトルネードなど特殊な投球フォームの総称です。11日に亡くなった村田兆治さんは、足を高く上げる「マサカリ投法」で活躍しました。

野球の誤植では「補殺」を「捕殺」と誤るパターンが(校閲の世界では)有名です。いわゆる「レーザービーム」で走者を刺すなどした野手には「補殺」の記録が付きますが、捕らえ殺すという意味の「捕殺」にすり替わっていることがよくあります。

うっかり「主審」と書いてしまうケースもあります。サッカーやテニスなどには主審がいますが、野球で捕手の後ろに立つ審判は「球審」です。野球には「責任審判」という役割もありますが、責任審判は球審とは限らず、試合によって異なります。

誤植以外では「女房役」が時折、話題に上ります。投手を支える捕手の役割を夫に対する妻に例えたもので、一定の年齢以上の方にはなじみ深い表現かもしれません。ただ、時代にそぐわないのではとの指摘があり、過去にはマスコミ各社の用語担当者が集まる新聞用語懇談会でも取り上げられました。毎日新聞では明確にルール化していないものの、ここ数年はほとんど使用例がありません。禁止するまでもなく、あまりピンと来ない例えになってきたということでしょうか。

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