野生動物を捕獲するのは「捕らえる」ですが、野生動物の行動をセンサーが「とらえる」といった場合は「捉える」。「捕」は動物や人の体を取り押さえる場合で、それ以外は「バットの芯で球を捉える」「要点を捉える」「心を捉える」など「捉」を用いるのが妥当です。

 

 

漢字の使い分けときあかし辞典(円満字二郎、研究社)によると「≪捕≫は、動物や人間の肉体そのものを対象として使われるのが基本。『捕球』のように物体に対して用いるのは、スポーツで使われる比較的新しい用法」なのだそうです。

また「≪捉≫の意味の中心は、肉体そのもの以外のものを“握って離さない”ことにある。そこで、動物や人間そのもの以外を『とらえる』場合に用いる方が、ふさわしい」と説明しています。

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使い分け
とらえる
〔捕獲する、取り押さえる〕
獲物を捕らえる、犯人を捕らえる

〔つかむ、把握する、捕捉する〕
意味を捉える、心を捉える、言葉尻を捉える、射程に捉える、バットの芯で球を捉える、問題の捉え方が難しい、要点を捉える、レーダーが台風の目を捉える

(毎日新聞用語集より)

 

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