「つつましい」と「つましい」。よく似ていますが漢字で書くと意味の違いが分かりやすくなります。それぞれ「慎ましい」「倹しい/約しい」。つまり「つつましい」は「謙虚で控えめ」、「つましい」は「節約・倹約」を表します。この場合は「つましい」の方が適切でしょう。

 

 

しかし「つつましい」には「ぜいたくでない、質素」という意味もあり、「つましい」と重なる部分も。そのため最近では「つましい」と同義で使われることも多いようです。

岩波国語辞典7版では「つつましい」を「節倹につとめた『つましい生活』の意に使うのは誤用」と書いていましたが、最新の8版では「節倹につとめたつましい生活の意に使う場合」もあると立場を改めました。

 

毎日新聞用語集では今のところ両者を使い分ける立場で、「質素、倹約の意味なら『つましい』」と注意喚起しています。

 

国語辞典は楽しい! オンライン講座

 びっしり文字が書かれていて分厚い国語辞典。家に辞書はあったと思うけど、言葉の意味はネットで検索すれば済むし――なんて思っているあなた! 国語辞典は個性があって楽しいものなんです。「人」がつくっているのですから、一つ一つの短い文にも思いが込められています。

 今回、一昨年改訂の「岩波国語辞典」、昨年改訂の「新明解国語辞典」のつくり手による対談が実現。日々言葉に向き合いながら辞書を引き比べる校閲記者が、それぞれの辞書の魅力に迫ります。

 3/19(金)18時半~20時開催、受講料は3300円(税込み、1週間アーカイブ視聴可能)です。

フォローすると最新情報が届きます

Twitter