「今回は異例のことばかりだ」という場合、「異例づくし」ではなく「異例ずくめ」が適切。似ている感じもしますが、意味が違います。また「ずくめ」が「づくめ」ではないのは現代仮名遣いの原則です。

 

 

「づくし」は「(昔、教育上の目的などで)同類に属するのものを、なるべく多く列挙したもの」(新明解国語辞典7版)。「国づくし」「花づくし」など、一覧で示したもののことです。

一方、「ずくめ」は「それ以外の状態がそこには見られないこと」(同)。「黒ずくめ」「いいことずくめ」などのように使われます。

「ずくめ」について大辞林4版は「歴史的仮名遣いは『づくめ』とされていたが、下二段動詞『すくむ』の連用形に由来するものとみられる」としています。

 

国語辞典は楽しい! オンライン講座

 びっしり文字が書かれていて分厚い国語辞典。家に辞書はあったと思うけど、言葉の意味はネットで検索すれば済むし――なんて思っているあなた! 国語辞典は個性があって楽しいものなんです。「人」がつくっているのですから、一つ一つの短い文にも思いが込められています。

 今回、一昨年改訂の「岩波国語辞典」、昨年改訂の「新明解国語辞典」のつくり手による対談が実現。日々言葉に向き合いながら辞書を引き比べる校閲記者が、それぞれの辞書の魅力に迫ります。

 3/19(金)18時半~20時開催、受講料は3300円(税込み、1週間アーカイブ視聴可能)です。

フォローすると最新情報が届きます

Twitter