よく混同されますが、将棋は「指す」、囲碁は「打つ」とするのが普通です。三省堂国語辞典では、将棋は「指す」の項で「将棋の駒を<動かす/動かして勝負する>」、囲碁は「打つ」の項で「碁石を碁盤に置いて勝ち負けを争う」と説明されています。

「碁打ち」「将棋指し」という言葉もあります。

将棋で「打つ」を使う場合


ただ、将棋で「打つ」を使う時もあります。それは「相手から取った駒を盤に置く」(三省堂国語辞典)場合。「打ち歩詰め」というのは持ち駒の歩を打って相手の玉を詰ませる反則です。

囲碁で「指す」の用例

囲碁でも、辞書をみると「指す」の用例がありました。

日本国語大辞典の「さす」の項には「碁で、石を置く。また、将棋などで駒を動かす」とあり、「碁打ちはてて、けちさすわたり」(源氏物語 空蟬)、「纔(わづかに)生きたる石は結(けち)に差ままに、手重く不擲(うた)ねども」(今昔物語巻24 碁擲寛蓮値碁擲女語第六=ごうちのかんれん、ごうちのおんなにあうことだいろく)と、「けちさす」「結に差」という使い方で平安時代の用例が出ています。

「結(けち)」とは「囲碁の終盤戦で、まだ決まらない目を詰め寄せること」(日本国語大辞典)で、現在なら「ヨセ」というところでしょうか。

「碁打ちはてて(碁を打ち終わって)」「不擲ねども(打ちもしないのに)」と、「打つ」という言葉と一緒に出てくることから、平安時代には「けち」の時には「さす」が使われたのかなと想像します。

 

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