トランプ大統領が米国企業の「海外移転」を阻止。といってもメキシコへの計画だったので「海外」とはいえませんでした。日本では「国外」の意味で「海外」を使うので、ある国からみて海を隔てていない外国を「海外」と書いてしまう事例がしばしば見られます。

 

英語のoverseasにも「外国」という意味がありますが、米国ではやはり陸続きのカナダ、メキシコには使わないそうです。

アメリカとメキシコの国境沿い(右はティフアナで左がサンディエゴ)

 

前にも中国の話で、特定の国を示していたわけではありませんが、外国という意味で「海外」が使われていたのを紹介しました。中国からみて海を隔てた国というと、だいぶ限られてしまいますね。

 

当サイトでこの問題を最初にとりあげた記事では、国際関係の話で「海外」という言葉を無意識に用いることに対して注意を促し「外国」や「国外」の使用を勧めています。読み手としても、「海外」は使われ方に敏感でいたい言葉の一つです。

校閲記者が国際関係の原稿に対するときは、「外国とは、海外のこと」という日本人のもつ感覚をはらいのける必要がある。

ある国にとって対象となる外国が陸続きである場合に海外と書くのは無論不適切だが、国名が特定されずその位置関係がはっきりとしない、あるいはさほど重要でないときでも、海外の第一の意味が「海を隔てた」国であることを考えるなら、誤解が生じないように外国、国外としたほうがよさそうだ。

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