迷うときがある「痕」と「跡」の使い分け。新聞では、主に人体のくっきり残ったあとや「爪痕」「傷痕」などを「痕」、「足跡」「苦心の跡」「建物の跡」などは「跡」としています。

「漢字の使い分けとき明かし辞典」(円満字二郎著、研究社)は「あと」の使い分けについて「順序が遅い場合は、《後》」「何かが存在した印の場合は、《跡》」を基本としたうえで、「災難や不幸が残した印の場合は、《痕》を書くと効果的」と説明しています。

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使い分け
あと

〔先・前の対語。後続〕
後味、後追い、後押し、後が絶える、後片付け、後がない、後釜、後始末、後になり先になり、後の祭り、後回し、後戻り、後を絶たない〈後続〉、後を頼む、後を引く、前政権の後を継ぐ

(注)「あと一息」「あと5分かかる」「あと1人」などの副詞的用法は仮名書き

〔物事の行われたあと。相続、行跡〕
足跡、跡形もない、跡取り、跡目相続、跡を絶つ〈消息〉、苦心の跡、車輪の跡、立つ鳥跡を濁さず、建物の跡、父の跡を継ぐ、犯行の跡

〔くっきり残ったあと。主として人体〕
傷痕〈「戦争の傷痕」などの比喩にも〉、手術・注射・やけどの痕、弾の痕〈弾痕〉、血の痕〈血痕〉、爪痕〈「台風の爪痕」などの比喩にも〉

(注)「跡」か「痕」か迷う場合は「跡」を使う

 

 

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