読めますか? テーマは〈夜空〉です。

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六連星

答え
むつらぼし
(正解率 52%)

おうし座プレアデス星団の和名「すばる」の異称。肉眼で見えるのが6個であることから。今年、富士重工業は社名を自動車ブランド名であるSUBARUに変えた。スバルの名は分割されていた6社が再結集したことから「統(す)べる=統合する」との意を込めたといわれる。いま企業統治のあり方が問われている。

(2017年12月04日)

選択肢と回答割合

むつつれぼし 11%
むつらぼし 52%
りくれんせい 38%


火球

答え
かきゅう
(正解率 75%)

流星のうち特に明るいもの。11月21日、日本各地で目撃された。ちなみに12月14日はふたご座流星群がピーク。

(2017年12月06日)

選択肢と回答割合

ひだま 7%
かきゅう 75%
ほだま 18%


寒月

答え
かんげつ
(正解率 73%)

冷たくさえわたった冬の月。冬は空気が澄んでいるので光が強く感じられる。なお「水島寒月」は夏目漱石「吾輩は猫である」の登場人物。12月9日は漱石忌だ。

(2017年12月08日)

選択肢と回答割合

さむつき 17%
かんげつ 73%
かんがつ 11%


◇結果とテーマの解説

(2017年12月17日)

この週は「夜空」がテーマでした。

まずは「六連星」。不適切な検査でニュースになってしまったSUBARUのマークに六つの星がデザインされているのですが、そのからみだけで出題したわけではありません。「昴」というのは先週の日めくりの中にもあったように、日本人になじみ深い星だから、冬の夜空のテーマにふさわしい言葉と思ったからです。

「枕草子」で清少納言も

星は、すばる。ひこぼし。ゆふづつ。よばひ星、すこしをかし

と星の筆頭に挙げています。

井上ひさしさんも「井上ひさしと141人の仲間たちの作文教室」(新潮文庫)で注目しています。「日本語には星の名が少ない」「日本人はおしなべて星を見ない」「金星、土星、そして太陽まで、すべて漢語」と述べたあと、

日本人が考えた星の名前で意外なのは、あの「昴(すばる)」なんですね。
ご覧になった人はわかると思いますが、何かそこを中心にして全ての星を統(す)べて(引用者注:これってもしかして井上さん流ダジャレ?)いるように見える。そこから、「統べる、統べる」で「昴」になったことは、語源的にしっかりしているんです。
この昴ぐらいじゃないでしょうか、日本人が星の名前を自前でつけたのは

と推測します。

確かに中国では「青竜」「朱雀」「白虎」「玄武」に配された「二十八宿」など星が重要な位置を占めたというのは、日本に残る中国由来のキトラ古墳などから感じることができます。日本独自の言葉としては「ひこ星」があるのでは?と思いましたが、彦(ひこ)というのは男性の美称らしいので、中国から来た牽牛(けんぎゅう)星を和風に意訳した言葉かもしれません。

しかし「昴」に関しては日本語の「すばる」は全く意味の関係がなく、もとからあった日本語に「昴」という漢字を当てたと想像されます。以前出題した「御統」のように、おそらく漢字伝来のずっと前からある和語なのでしょう。

ちなみに、人名の昴と昂の書き間違いはよくあるので、校閲グループの当ブログや本「校閲記者の目」などで繰り返し注意喚起しています。

さて、枕草子で「よばひ星」というのは流れ星のことで、「夜這い」ではなく「呼ぶ」からきたとされています。昔の人は星が誰かの呼び声に応えて流れると思ったのでしょうか。

「火球」はその中でも特に大きく、金星より明るいものをいう場合が多いようです。先月の夜空に出現した火球とされる流星はユーチューブなどに投稿されています。

夜空といえば、12月4日は今年最大の満月、いわゆるスーパームーンが見られました。しかし今年はスーパームーンという言葉があまり聞かれなかった気がします。国立天文台が定義のはっきりしない言葉だとしているので、各マスコミともあまり使わないようにしているのでしょうか。単に当初目新しい言葉だったスーパームーンが飽きられただけかもしれませんが。

そんな片仮名より、日本には月を表す美しい日本語がたくさんあります。冬の季語「寒月」もその一つ。寒気の中さえざえとした白い光を見せる月は昔から俳人の格好の題材です。何らかのドラマを感じさせる句を二つ紹介します。

   寒月や僧に行き合ふ橋の上 (蕪村)
   寒月やわれ白面の反逆者 (原石鼎)

春は曙光、夏は短夜 季節のうつろう言葉たち

当サイトの「読めますか?」をもとに、季節にちなむ言葉を厳選し加筆しました。

さまざまな文学作品が築いてきた味わい深い日本語の一端を紹介しています。

美しい季節の言葉を味わいたい方、間違えずに使いたい方におすすめです。

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