読めますか? テーマは〈相撲〉です。

スポンサーリンク

禁手

答え
きんて
(正解率 32%)

一般的には禁じ手という。「今の相撲も禁手(きんて)は少なく、顔面への頭突きや肘、膝打ち、種々の関節技などもルール上は禁手でないそうだ」(毎日新聞2017年11月15日「余録」)

(2017年11月20日)

選択肢と回答割合

きんて 32%
きんしゅ 43%
きんじゅ 25%


合口

答え
あいくち
(正解率 83%)

相性のことで「合口がいい」「合口が悪い」と使う。現在多くの場合、特定の相手に対する得意・苦手という意味での相撲用語として出てくる。

(2017年11月22日)

選択肢と回答割合

あいこう 10%
あいくち 83%
ごうく 7%


阿武咲

答え
おうのしょう
(正解率 62%)

本名・打越奎也(うてつ・ふみや)。2017年九州場所で小結に昇進した青森県出身の21歳。阿武松(おうのまつ)部屋。阿武松は落語の演題にもなっている。咲の字は「笑」と本来は同じ字なので音読みは「しょう」となる。

(2017年11月24日)

選択肢と回答割合

おうのしょう 62%
あぶのさく 20%
あんのさき 18%


◇結果とテーマの解説

(2017年12月03日)

この週は「相撲」。残念ながら、本業以外で異様な展開をたどっていることはご存じの通りです。


by Travis

「禁手」は暴行問題を取り上げた11月15日の毎日新聞1面コラム「余録」に出てきました。

新田一郎さんの「相撲」(日本武道館刊)によれば、今の相撲も禁手(きんて)は少なく、顔面への頭突きや肘、膝打ち、種々の関節技などもルール上は禁手でないそうだ▲なのにそれらが抑制されるのは、相撲が他の多くの格闘技と違い「相手を痛めつけることを目的としない」からだという。だから打撃や関節技への防御策もあまりない。相撲の「技法」はそうした規則と抑制の中でつちかわれてきた

出題者も「えっ、『きんしゅ』じゃないのか」と思いました。辞書に当たると、載せていないものもありますが複数が「きんて」「禁じ手」という読みと意味を記していたので、出題しました。その結果、今回最も正解率が低くなりました。

「合口」は、新聞では相撲について用いられることが最も多いと思えるのですが、ある辞書では六つに分けて意味や用例を挙げているのに相撲については全く言及されていません。新聞が偏っているのでしょうか、辞書が偏っているのでしょうか? いずれにしても、特殊な分野でのみ使われる用語です。

「阿武咲」についてはツイッターで「『阿武松』は?」という反応がありました。実は2010年6月に出題済みだったのです。

正解率77%でした。さらに「阿武咲」を出題したのは、今場所小結に昇進した話題性に加え「咲」を「しょう」と読ませるのが面白いと思ったからです。フルネームは阿武咲奎也で「ふみや」というのもなかなか読めません。

11月の九州場所では前半負けが込みましたが、後半盛り返して勝ち越し。くしくも初日に勝った相手が日馬富士でした。

この「日馬富士」も2009年1月に出題しました。正解率84%。当時はこの漢字クイズも始まったばかりで、「日馬富士関」と「関」を付けた方がいいか検討するなど模索中でした。新聞では一般に、関取の本業以外の記事では「関」という敬称を付けることにしているからです。漢字のクイズまでは必要ないという判断で「関」なしとしました。

それが今回、暴行に関する新聞記事で「日馬富士関」と「関」付きで呼称するのは適切かどうか悩むことになろうとは。毎日新聞では暴行事件の報道で引退を境に「日馬富士関」から「元日馬富士」に変更しました。この判断が適切かどうか、今後社内外で議論したいと思います。

いずれにせよ、本業以外の不祥事で紙面をにぎわせるようなことが今後なくなればいいのですが。

春は曙光、夏は短夜 季節のうつろう言葉たち

当サイトの「読めますか?」をもとに、季節にちなむ言葉を厳選し加筆しました。

さまざまな文学作品が築いてきた味わい深い日本語の一端を紹介しています。

美しい季節の言葉を味わいたい方、間違えずに使いたい方におすすめです。

twitter

過去記事から