読めますか? テーマは〈紅葉〉です。

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蔦漆

答え
つたうるし
(正解率 77%)

つる性の落葉樹。触れるとかぶれることがある。紅葉が美しい。ちなみに11月13日は「うるしの日」だ。

(2017年11月13日)

選択肢と回答割合

つたうるし 77%
つるうるし 7%
とびうるし 15%


答え
はぜ
(正解率 46%)

「はじ」とも読み、「黄櫨」とも書く。ロウが取れる落葉樹。鮮やかに紅葉し「櫨紅葉」という季語もある。「櫨紅葉見てゐるうちに紅を増す」(山口誓子)

(2017年11月15日)

選択肢と回答割合

たたら 17%
はぜ 46%
くぬぎ 37%


満天星

答え
どうだん
(正解率 49%)

「まんてんせい」「どうだんつつじ」とも読む。「どうだん」は「灯台」の変化という。春に小さな白い花を咲かせ春の季語になっている。秋の紅葉も美しく「満天星紅葉」は秋の季語。

(2017年11月17日)

選択肢と回答割合

かえで 25%
いろはもみじ 25%
どうだん 49%


◇結果とテーマの解説

(2017年11月26日)

この週は「紅葉」。これらの植物は、新聞ではふつう片仮名で書くことにしています。だから読めなくて当たり前だし、仮に知識として読めたとしても、その植物に日常的に接している人よりよく知っていることにはなりません。


by ひでわく

漢和辞典編集者の円満字二郎さんのブログの一部に 「難読漢字辞典 植物編」というものがあります。その冒頭を紹介しましょう。

漢和辞典の仕事をしていると、読めるけれど実物は知らない、という漢字の知識が増えていきます。ぼくにとっては「栴檀」がその代表例で、あるとき、ある場所で見かけた木が「栴檀」なのだと偶然に知って、「これだったのか!」と感じ入ったことがありました。

「栴檀(せんだん)は双葉より芳し」ということわざで知られるこの植物。その漢字と読みを知っていたところで、実物を見たことがなければ、センダンを知っていることになりません。だから円満字さんは写真付きでそのブログを開設したのでしょう。

そこで可愛らしい花の写真とともに取り上げられているものの一つに「満天星」があります。

「どうだん」という名前は、「灯台」が変化したもの。この場合の「灯台」は昔の燭台の一種で、枝ぶりや花を付けた姿が似ていたことからの命名だと言われています。
一方、「満天星」の方は、本来は中国語で、言うまでもなく白い小さな花がいっぱい咲いているようすをたとえたもの。美しい名前の付け方ですが、植え込みになっているのを見たりすると、ちょっと大げさな気もします。

ちなみにある川柳で「満点星」という間違いがあり、指摘されるまで見逃していたという悔しい思い出があります。素直に読めば「まんてんせい」とだけ覚えていたら変換ミスを見逃す危険性があるのです。

「櫨」は植物というより人名として見かけた人の方が新聞では多いかもしれません。ニッセイ基礎研究所の櫨浩一さん、サッカー選手の櫨まどかさん。いずれも「はじ」と読みます。植物としてはハゼノキといいます。ウルシ科です。

「蔦漆」ももちろんウルシ科で、かぶれることと、紅葉が鮮やかな赤ということが「櫨」と共通します。漢字の共通点も挙げると、植物としてはあまり漢字は用いられないけれど「蔦」も「櫨」も固有名詞、特に人名で見かけるという点でしょう。

だから、植物そのものの知識はなくても、漢字の読みとしては知っているに越したことはないと思います。

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