読めますか? テーマは〈秋の植物〉です。

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答え
ひさぎ
(正解率 27%)

キササゲまたはアカメガシワを指したと考えられる植物の古名。木へんに春夏秋冬のつくりの字は他に「椿(つばき)」「榎(えのき)」「柊(ひいらぎ)」がある。

(2017年09月11日)

選択肢と回答割合

あかざ 11%
あけび 62%
ひさぎ 27%


竜胆

答え
りんどう
(正解率 88%)

青紫色で釣り鐘形の花を秋に咲かせる草。漢名「りゅうたん」が「りうたう」→「りんだう」→「りんどう」と変化したといわれる。今でも漢方としては「りゅうたん」と読む。

(2017年09月13日)

選択肢と回答割合

たつた 4%
りんどう 88%
ひょうたん 8%


杜鵑草

答え
ほととぎす
(正解率 36%)

秋にユリに似た花を咲かせる草。その白い花びらに付いた紫色の斑点が、鳥のホトトギスの胸に似ているとされたことからの名。

(2017年09月15日)

選択肢と回答割合

とくさ 25%
ほととぎす 36%
おなもみ 39%


◇結果とテーマの解説

(2017年09月24日)

この週は「秋の植物」でした。

「楸」というのはとても難読でした。無理もありません。文献上に表れるこの「ひさぎ」という植物の正体がいまだにはっきりわかっていないのですから。

「角川俳句大歳時記」の「楸」の解説全文を引用しましょう。

トウダイグサ科の落葉高木アカメガシワの古称。また、ノウセンカズラ科の落葉高木キササゲのことともいい、近世の歳時記類でも様々な説を挙げている。『万葉集』以降、和歌では河原や山に生える大木として、千鳥・秋風・時雨・月・霜など、秋から冬への景物と取り合わされた。俳諧では秋早くに紅葉する木とされ、秋季の扱いである

この後半の記述から察するに、日本では特定の植物を指したというより、単に秋に紅葉する木を指し正確な名前はあまり気にしていないのかもしれません。

「植物の漢字語源辞典」(加納喜光著、東京堂出版)によると

古代中国では、立秋の日に楸の葉を売り、男女がそれを頭に載せるという風習があった。一種の邪気払いであろう

とのことです。

「竜胆」の字は比較的知られているようです。
杉本つとむ著「語源海」によると、

竜胆の漢字音リュウタンが、リュウタン→リウタウ→リンダウ→リンドウと日本語したもの。いわば外来語

つまり「りんどう」はほとんど和語化しているとはいえ、もとは中国語だったのです。

秋の七草のひとつ「桔梗(ききょう)」も同様で、音読みキチコウ(これは慣用音で本来はケッコウ)がなまったようです。

これらに対し「杜鵑草」は、中国から来た漢字に、もとは鳥の名前の和語「ほととぎす」を当てた、見立てと当て字がからみ合った字です。

鳥のホトトギスも「杜鵑」と書くのですが、漢字では「草」があるので植物とわかります。しかし話し言葉や仮名表記でのホトトギスは、秋の花でもあるということを知らないと、誤解のもとになります。

たとえば「ホトトギスが咲く」とあるのを「ホトトギスが鳴く」ではないかと誤った指摘をしてしまいそうです。

杉本秀太郎著「花ごよみ」(講談社学術文庫)では、なぜ植物と鳥の名が同じになったか考察されています。鳥のホトトギスは、花のホトトギスが咲くのと入れ違いに日本から南国に旅立ちます。

だから、ほととぎすという鳥がもういなくなったさびしさのあまりに、ちょうど鳥と入れ違いに咲くユリ科の一花にほととぎすの胸毛を思い出し、ほととぎすという名をその花にあたえたものと解釈すれば、鳥にも花にも親切な話になるだろう

なお、鳥のホトトギスは「時鳥」「不如帰」「子規」などさまざまな漢字が当てられますが、花のホトトギスは普通「子規草」などとは書かれません。

子規といえば、正岡子規の未発表の句が発見されたというニュースが先月ありました。本当はそれにからんだ問題を出したかったのですが、ほとんど関連のない出題となりました。しかし出題後、最近全く別の方面でタイムリーだったことをツイッター投稿で知りました。桑田佳祐さんのニューアルバム「がらくた」に「ほととぎす[杜鵑草]」という歌が含まれていたのです。

偶然というのは面白いですね。子規の句のニュースと同じころ、カワウソが確認されたというのも、偶然というよりは天の配剤かと思いました。子規の号が獺(かわうそ)の字を用いる「獺祭(だっさい)書屋主人」で、子規忌を「獺祭忌」ともいうからです。その獺祭忌は9月19日でした。

春は曙光、夏は短夜 季節のうつろう言葉たち

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