読めますか? テーマは〈利益〉です。

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利益相反

答え
りえきそうはん
(正解率 78%)

外部との金銭などの関係のため公正性が懸念される状態。大学や企業などに使われることが多かったが、トランプ米大統領が実業家出身であることなどから、政治関係でも多く見かけるようになった。

(2017年06月26日)

選択肢と回答割合

りえきあいはん 15%
りえきそうはん 78%
りやくそうはん 7%


便宜

答え
べんぎ
(正解率 99%)

都合の良いこと。また、特別の処置。「びんぎ」とも読む。「びんせん」と読む教師出身の政治家もいたが間違い。

(2017年06月28日)

選択肢と回答割合

びんせん 1%
べんぎ 99%
びんらん 0%


正札

答え
しょうふだ
(正解率 63%)

正規の値段を商品に付けた札。「正札付き」は誇張がなく定評のあること。「札付き」は悪いイメージ。なお改正酒税法などで6月から酒の過度な安売りの規制が強化され、スーパーなどのビールが値上げされている。

(2017年06月30日)

選択肢と回答割合

しょうふだ 63%
せいさつ 16%
しょうさつ 20%


◇結果とテーマの解説

(2017年07月09日)

この週は株主総会が多い時期に合わせ「利益」をテーマにしました。

「利益相反」……漢字は易しいのに何だか分かりにくい言葉だと思いませんか。これは「広辞苑」にも「日本国語大辞典」にもないのですが、「三省堂国語辞典」は2014年の第7版に載せています。法律用語として

同一人物がかねる二つの立場の利害が、たがいに対立すること。例、団体の理事が、取引関係にある別の会社の取締役でもある場合。〔その人物は、両者の取引にかかわることはできない〕

 「毎日新聞用語集」では2013年から「科学・情報技術関連用語」のページに入れています。

科学の分野でいう場合は、研究者が外部との共同研究や産学連携に伴い、特定の企業や個人から「利益」(奨学寄付金、未公開株式、講演料など) を受けることで、研究成果の公正さへの影響が疑われる状態。法的問題はないが、社会の不信を招く場合がある

今「社会の不信を招く」というと加計学園問題ですね。前文部科学事務次官、前川喜平氏が毎日新聞のインタビューに答えた6月4日の記事によると

昨年8月下旬、文科省OBで当時内閣官房参与だった加計学園の木曽功理事から事務次官室で手続きを急ぐよう求められた際は「内閣官房参与という肩書で来られたと思う」と指摘。「政府側の立場と規制緩和を求める法人の立場と両方持っている。利益相反的な問題はあった気はする」と述べた。

とあります。

その前川氏を菅義偉官房長官は「地位に恋々としがみついていた」と批判したと毎日新聞などでは報じましたが、菅氏の発音は「れんれん」ではなく「れんめん」と聞こえます。「地位に連綿」というのは政治家に時々見られる誤用です。

「地位に連綿」とともに、インターネットで話題になったのは義家弘介副文科相が「便宜」を「びんせん」と読んだこと。「教師びんせん物語」などとからかわれていました。ちなみに「宜」と「宣」は紛らわしいのですが「便宣」という熟語はありません。しかし「便宜」を「びんぎ」と読むのは、一般的ではないだけで間違いではありません。

「正札」は「正しい値段を書いた札」から比喩として「包み隠しのないこと」、「正札付き」も「偽りや誇張のないこと」という意味が生まれたそうです。

言い間違いも読み間違いも誰にでもありうることですが、保身のためのうそはいけません。政治家も官僚も、正直に話してこそ「正札付き」、そうでないと「札付きのなんとか」というイメージが付きまとうことを心してほしいものです。

春は曙光、夏は短夜 季節のうつろう言葉たち

当サイトの「読めますか?」をもとに、季節にちなむ言葉を厳選し加筆しました。

さまざまな文学作品が築いてきた味わい深い日本語の一端を紹介しています。

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