読めますか? テーマは〈発言〉です。

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金子

答え
きんす
(正解率 87%)

お金の古い言い方。学校法人「森友学園」の籠池泰典前理事長は国会での証人喚問で、安倍晋三首相の妻昭恵氏と2人きりの時「金子が入って」いるという100万円入り封筒を渡されたと証言した。

(2017年04月03日)

選択肢と回答割合

かんし 8%
きんす 87%
きんこ 5%


目の当たり

答え
まのあたり
(正解率 97%)

目の前。「森友学園」の籠池泰典前理事長は証人喚問で「応援してくれていたと思っていた方々が手のひらを返すように離れていくのを、めのあたりにし」と言ったが「まのあたり」の間違いだろう。

(2017年04月05日)

選択肢と回答割合

めのあたり 2%
まのあたり 97%
まなこのあたり 1%


忖度

答え
そんたく
(正解率 85%)

人の心を推し量ること。忖も度も「はかる」という意味がある。「森友学園」の籠池泰典前理事長は国有地売却に首相周辺の忖度が働いたという推測を述べている。

(2017年04月07日)

選択肢と回答割合

ふと 10%
そんたく 85%
ちょっと 5%


◇結果とテーマの解説

(2017年04月16日)

この週から月、水、金の週3回になりました。テーマは「発言」。「森友問題」とでもした方が漢字との関係が明確になるのですが、その分ネタバレになるので曖昧にしました。それでも高い正解率になったので、テーマとのからみというより問題自体が易しかったのでしょう。

「忖度」はこの問題がなければきっと難読だったはずです。「ふと」「ちょっと」という引っかけの選択肢も本来いかにも間違えそうと思います。

しかしテレビのワイドショーなどでもこの字が盛んに取り上げられたので日本全国に知れ渡ったといっても過言ではないでしょう。

ところで、今年初め「語彙力がないまま社会人になってしまった人へ」(山口謡司著)という本がワニブックスから出ました。森友問題が浮上する前だったので時事的な言及はありませんが、「忖度」が取り上げられています。

大東文化大の先生である山口さんが学生に読みを聞くと、8割以上「すんど」と答えていたそうです。以下、細切れにして引用します。

「忖度」の「度」は「度合い」を知ること。相手の思っていることの度合いを測る(推し量る)ために「度」という漢字がついています。

「寸」はもともと「指一本の長さ」を表します。「忖」は「心を指一本の長さ伸ばす」ということを表すことになります。

「忖度する」というのは、相手の思うところがどの辺りにあるかなということを知るということ。

忖度という言葉は、地位が高い人や少し年配の人が多く使います。

なお、同書では「呉音」(平安時代が始まるころまで主に使われた読み)では「じゅんど」とされています。しかし、漢和辞典を数冊あたっても「忖」に「じゅん」の呉音は見いだせません。どういうこと?

「金子」は証人喚問での籠池泰典・森友学園前理事長の証言から。「お金」でも「現金」でもなく「金子」と言うところが「籠池語」ですかね。時代劇みたいという声がひとしきりありました。

なおツイッターでは「かねこ」ではなく「きんす」と読む「金子」姓があるという報告をいただきました。

「目の当たり」はこの週の中でも最も簡単でした。当然の結果とは思います。

しかし先月の証人喚問で森友学園の籠池さんは「応援してくれていたと思っていた方々が手のひらを返すように離れていくのを“め”のあたりにし」とはっきり言っていました。

単なる言い間違いなのか、教育者であるはずの籠池さんともあろうものが「めのあたり」と覚えていたのか、興味深いところです。

思い出されるのは安倍晋三首相が「訂正云々」を読み間違えたとされる「訂正でんでん」発言。当初、主なマスコミが報道せずツイッターなどで「自主規制?」などとうわさされました。

毎日新聞の場合は単にいわゆるウラが取れなかっただけと後に判明しましたが、この「読めますか?」で「云々」を取り上げたところ、「くだらない」「大新聞のやることか」「誰だって漢字の読み間違いはある」果ては「弱い者いじめ」などと大変多くの批判・中傷を頂戴しました。

安倍さんが「弱い者」かどうかは大いに疑問がありますが、読み間違い(覚え違い?)を問題にすると、相当の反発があるということは実感しました。しかし、籠池さんの言い間違いをクイズにしたことに対しては特に反感のツイートは今のところありません。そちらはどうでもいいのでしょう。

それはともかく、安倍さんも籠池さんも、国会で批判される中で他への反撃に転じているときに発言の間違いが生じていることが共通します。ともに、どこか冷静さを欠いていたのかもしれません。

仕事でも何でも、冷静さがミスをなくす第一条件ですね。

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