読めますか? テーマは〈茨城〉です。

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茨城県

答え
いばらきけん
(正解率 82%)

横綱に昇進した稀勢の里関の出身県。次期学習指導要領では、小学4年生で他の県名と同様に「茨」の字も学ぶことになった。先生方、茨城の城についても「ぎ」ではなく「き」だよと教えてくださいね。

(2017年02月20日)

選択肢と回答割合

いばらきけん 82%
いばらぎけん 17%
ばらきけん 1%


稀勢の里寛

答え
きせのさとゆたか
(正解率 41%)

第72代横綱。本名・萩原寛。田子ノ浦部屋。新入幕の2004年からしこ名を萩原から稀勢の里に改めた。17年大相撲初場所で優勝し、横綱に昇進した。

(2017年02月21日)

選択肢と回答割合

きせのさとひろし 52%
きせのさとゆたか 41%
きせのさとかん 7%


牛久市

答え
うしくし
(正解率 93%)

茨城県南部。稀勢の里関の出身市。2月18日に祝賀パレードがあった。日本初の本格的なワイン醸造所が現存。なおカッパ伝説のある「牛久沼」は隣の龍ケ崎市に位置する。

(2017年02月22日)

選択肢と回答割合

うしひさし 2%
うしくし 93%
うしきし 5%


涸沼

答え
ひぬま
(正解率 34%)

茨城県中部の汽水湖(海水と淡水の混合の湖)。2015年、水鳥の生息地として国際的に重要なラムサール条約に登録された。水戸藩の徳川斉昭による「水戸八景」の一つ(広浦秋月)にもなっている。

(2017年02月24日)

選択肢と回答割合

かれぬま 39%
こぬま 27%
ひぬま 34%


常磐公園

答え
ときわこうえん
(正解率 69%)

水戸市にある偕楽園のこと。1922年指定の国の史跡としては「常磐公園」で登録されている。3月31日まで「水戸の梅まつり」を開催中。なお「常磐線」は「じょうばんせん」と読む。「常盤」の誤字に要注意。

(2017年02月25日)

選択肢と回答割合

ときわこうえん 69%
じょうばんこうえん 16%
ひたちこうえん 15%


◇結果とテーマの解説

(2017年03月05日)

この週のテーマは「茨城」でした。固有名詞はしばしば取り上げるものの、テーマとして特定の県を挙げるのは初めてです。


偕楽園 by Kentaro Ohno

きっかけは一つには、茨城出身の稀勢の里関が横綱に昇進したこと。ちなみに「19年ぶりの日本出身横綱」と新聞などが報道するのは「日本人」というと不正確(日本国籍を取った武蔵丸がいます)という事情によるものですが、「出身」という言葉にちょっとひっかかるのでこのクイズでは記しませんでした。

もう一つのきっかけは、次期学習指導要領で、都道府県に用いる全部の漢字を小学校4年生までに教えるようにしたことです。例示の一つに「茨」がありました。また「城」は学年別配当漢字では6年生で学ぶとされていましたが、これも4年生に改めるとのことです。

それで予想されるのは、テストで「茨城」の読みを問う問題が増えることです。2月5日の毎日新聞日曜版「日曜くらぶ」連載の「雑誌のハシゴ」では「茨城、最下位脱出なるか?」と題して次のように書かれていました。

茨城の読み方が「いばらき」か「いばらぎ」か(正解は「いばらき」)。県名の読み間違いランキングがあれば、たぶん断トツになるとおもいます。

2004年に毎日新聞の「日本のスイッチ」という欄で、携帯電話投票により2択で尋ねたところでは「いばらき47%/いばらぎ53%」と、誤りの方が多い結果が出ました。それに対しこの漢字クイズでは82%という正解率となりましたが、意外に多いといっていいのかどうか微妙ですね。なお大阪府の「茨木市」も「いばらきし」です。

「稀勢の里寛」の「寛」を「ゆたか」と読むのは異例かもしれませんが、「全訳漢辞海」(三省堂)の「名前」の欄には「とお・とも・のぶ・のり・ひと・ひろ・ひろし・ゆたか」となっています。多分「寛」の字の「ひろい」「おおらかな」という意味が気持ちの「ゆたか」さを連想させるのでしょう。

「牛久市」について。「日本地名大百科」(小学館)によると「市名の由来は諸説あるが、泥深く牛をも飲み込んでしまう『牛喰沼』から牛久沼となり、この沼名にちなむといわれる」とのことですが、牛久沼は牛久市ではなく龍ケ崎市に位置します。ちなみに稀勢の里関はほとんど龍ケ崎市育ちであり、「牛久市出身」は入門時の住所だったことからといいます。こんなところにも「出身」という言葉へのひっかかりを感じます。

「涸沼」は古くは「常陸国風土記」にも出てくるそうです。所在地の一つ、大洗町は海水浴場で有名でしたが、今はアニメ「ガールズ&パンツァー」の舞台として「聖地」となっているようです。そういう語法がなかった昔のことですが、出題者も知る人ぞ知る押井守監督の名作「御先祖様万々歳!」の舞台として大洗に「巡礼」に行ったことがあります。

そのとき一緒に行ったのが、ちょうど梅が咲き始めた偕楽園、別名「常磐公園」でした。「常磐公園」の「ときわ」には出題者は妙なこだわりがあり、「ときわ公園」の表記を見る全国的な巡礼の旅をしたこともあります。山口県宇部市の常盤公園、静岡市の常磐公園、北海道旭川市の常磐公園。みんな行きました。

そして今回の出題でうれしかったのは、「静岡市にもあります」「旭川市民なら余裕」という反応が寄せられたことです。この二つはいずれも「磐」(下が「石」)で、水戸の「常磐」と共通します。「だから何だ」と言われそうですが、全国的には「ときわ」の地名は「常盤」が多いけれど、「常磐」の表記もそこそこあるので気を付けましょう、そして紙面に出る可能性のある所は覚えておくに越したことはない――ということなのです。

それを確認するために実際に「巡礼」というのはばかげた行為だと思うかもしれません。でも、たとえば旭川の常磐公園の脇にあるマンションの看板が「常磐」と「常盤」に割れているなんてことは実際に行ってみないと発見できません。そのときの写真は「読めば読むほど―日本語、こっそり誇れる強くなる」(東京書籍)で使いました。

なんであれ、実際に見て確認することが無駄なんてことはないのです。

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