読めますか? テーマは〈魚〉です。

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魚氷に上る

答え
うおひにのぼる
(正解率 58%)

七十二候の一つで立春の第3候。春に魚が氷の上に躍り出るころという。2017年は2月13日に当たる。春の季語にもなっている。「魚は氷に上るや恋の扉開く」(青柳飛)

(2017年02月13日)

選択肢と回答割合

ぎょひょうにのぼる 27%
うおひにのぼる 58%
ないにのぼる 15%


鰥寡孤独

答え
かんかこどく
(正解率 41%)

よるべないひとり者。鰥はもと魚の名で、魚の目がいつもあいていることと、寂しくて眠れないことが結びつき、妻のない男を示すようになったという。寡は夫のいない女、孤はみなしご、独は子供のない老人を指す。

(2017年02月14日)

選択肢と回答割合

しゅうかこどく 56%
かんかこどく 41%
しゅひんこどく 3%


答え
ふぐ
(正解率 25%)

「河豚」とも書く。漢和辞典によれば鰒はアワビのこととされるが、日本でフクの音に当てフグを表すようになった。アワビは鮑と書く。

(2017年02月15日)

選択肢と回答割合

まむし 30%
ふぐ 25%
このわた 45%


骨酒

答え
こつざけ
(正解率 41%)

タイやイワナなどの魚の骨やひれを焼き、熱かんの酒に浸したもの。焼いた魚を丸ごと、かん酒に入れることもある。うまいので飲み過ぎに注意。

(2017年02月16日)

選択肢と回答割合

ほねざけ 17%
こっしゅ 42%
こつざけ 41%


素魚

答え
しろうお
(正解率 56%)

ハゼ科の海水魚。ゆでると白くなることからの名。シロウオのおどり食いは福岡市などの早春の味覚。なお、よく混同されるシラウオ(白魚)はシラウオ科だ。

(2017年02月17日)

選択肢と回答割合

すざかな 15%
そぎょ 29%
しろうお 56%


◇結果とテーマの解説

(2017年02月26日)

この週は「魚」がテーマ。

2月13日は七十二候の「魚氷に上る」でした。今回は「うおひにのぼる」を正解としましたが、漢文の訓読の仕方では別の読みもあります。「日本の七十二候を楽しむ」(文・白井明大、東邦出版)では「うおこおりにのぼる」、「にほんのいきもの暦」(日本生態系協会、角川文庫)では「うおこおりをいずる」とあります。ただ、いずれも「魚」を「うお」と読むことでは共通します。

「鰥寡孤独」の出典は「孟子」。岩波文庫の訓読ではこうなっています。

老いて妻なきを鰥と曰(い)い、老いて夫なきを寡と曰い、老いて子なきを独と曰い、幼にして父なきを孤と曰う、此の四者は天下の窮民にして告ぐるなき者なり。文王の政(まつりごと)を発(おこ)し仁を施すや、必ず斯(こ)の四者を先にせり。

孟子の時代でさえひとり暮らしの窮民の救済をまず考えたのです。ましてや「孤独死」が多くなっている現代日本で為政者がなすべきことは、という教訓ですよね。孟子の講釈を行った吉田松陰を師と仰ぐ安倍晋三首相ならご存じのことでしょう。

その安倍首相の出身地、山口県で「ふく」と呼ばれるのがフグ。ふつう漢字では「河豚」と書かれるせいか「鰒」は今回最も正解率が低くなりました。江戸家魚八「魚へん漢字講座」(新潮文庫)ではこう紹介されています。

本来、アワビを指す漢字ですが、「フク」と音読みすることから借りて用いられるようになりました。フグは鯸とも書き、「侯」はふくれるという意味で大きく膨れる魚=フグとなりました。他に「河豚」とも書かれますが、その由来は中国の河川の中流域にまでメフグが棲んでいたことから「河の豚」=フグになったとのことです。

フグといえば、ひれ酒もおいしいですよね。2月から各地で渓流釣りが解禁されていますが、それで取れるイワナ、アマゴなどの焼き魚を丸ごと熱かんに入れる「骨酒」も、とても美味。出題者は、広島県の三段峡近くの食堂で初めて飲んで、それまで日本酒はあまり飲みつけなかったのに「こんなにうまい飲み方があったのか」と感動しました。

「素魚」については「日本の七十二候を楽しむ」から引用します。

白魚と名前は似ていますが別の魚です。身が透明で、光が素通りするから素魚と。旬は二月~五月。春先に産卵のために川に上ってくる素魚を踊り食いで食べるのがこの季節の風物です。

素を「しろ」と読むのは他に「素人」が有名ですね。円満字二郎「漢字ときあかし辞典」(研究社)によるとこの字は本来「まゆから取り出したばかりの糸」を指すそうです。それが白いことから「白い」意味を表すようになったとのこと。ただしシロウオは白というよりは透明です。シラウオ(白魚)もゆでる前そうですね。このことも紛らわしさを生んでいるようです。

シラウオとシロウオの混同を通してしまうと素人と思われますので注意しなければなりません。

春は曙光、夏は短夜 季節のうつろう言葉たち

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