読めますか? テーマは〈鳥と人〉です。

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和毛

答え
にこげ
(正解率 58%)

鳥や獣の短くやわらかい毛。人についても用いることがある。「和」は「やわらぐ」「あえる」「なごむ」など、さまざまな読みに当てられるが「にこ」は珍しい。

(2016年05月09日)

選択肢と回答割合

あえげ 21%
わげ 21%
にこげ 58%


鴇色

答え
ときいろ
(正解率 42%)

国の特別天然記念物、トキの羽のような薄桃色。トキの漢字は他に「朱鷺」「桃花鳥」とも。今年、野生下で生まれ育ったペアから40年ぶりにひなが誕生した。5月10日から愛鳥週間。

(2016年05月10日)

選択肢と回答割合

とびいろ 36%
ときいろ 42%
ひわいろ 21%


容喙

答え
ようかい
(正解率 42%)

横から口出しすること。喙は「くちばし」、容は「入れる」こと。くちばしは「嘴」とも書く。「口ばし」は語源的には誤字とはいえないかもしれないが、適切ではない。

(2016年05月11日)

選択肢と回答割合

ようかい 42%
ようしゃ 20%
ようたく 38%


お鳥目

答え
おちょうもく
(正解率 58%)

お金の異称。江戸時代、銭の真ん中に穴が開いていたのを鳥の目に見立てたという。鳥目を「とりめ」と読むと夜盲症の意味になってしまう。

(2016年05月12日)

選択肢と回答割合

おちょうめ 15%
おちょうもく 58%
おとりめ 26%


鳩居

答え
きゅうきょ
(正解率 71%)

ハト(一説にカッコウ)は巣を作るのが下手でカササギの巣にすむとされたことから、仮住まい、または結婚した女性が夫の家に住むことを表す。東京・銀座の一等地にある書道用具の店、鳩居堂は「店はお客様のもの」という意味をこめた命名という。

(2016年05月13日)

選択肢と回答割合

きゅうきょ 71%
はとい 8%
くぐい 21%


◇結果とテーマの解説

(2016年05月22日)


Photo by Hisagi

この週は愛鳥週間にちなみ「鳥と人」がテーマでした。

「和毛」というのは「にこ」という響きがいいですね。古語辞典によると、「柔」とも書く接頭語で、「やわらかい」「くわしい」「細かい」などの意を表すとあります。「にこやか」とも関連があり「和(にこ)やか」に「①もの柔らかなさま」「②心からうれしそうなさま」という意味が並べられています。

「鴇色」が難しかったのは鳥のトキが普段カタカナ表記されるので無理からぬことかもしれませんが、「鴇田」など人名では時々見るのではないでしょうか。ただトキの漢字としては「朱鷺」の方がよく使われていると思います。また「鵇」「鴾」「桃花鳥」という表記もあります。故・谷川健一さんの「日本の地名」(岩波新書)には全国の「鴇」の付く地名を挙げたうえで

トキがいなくなっても、その地名が残っていることで、その生息地が推定できる

と記します。「続日本の地名」(同)では、千葉県に鴇ケ根城があり、鴇が古代にはトウとも読まれたことから、東金(とうがね)市の地名の由来となったと述べています。真偽はともかく、自然が豊かなうちに千葉県にも、復活したトキが訪れてほしいと思います。

「鴇色」と同率で「容喙」が今回正解率最低でした。喙の字は「くちばし」ですが、普通「くちばし」と仮名書きにするので、熟語の「容喙」くらいしか出番がありません。それさえあまり見なくなっているということをこの正解率は示しているのでしょう。

「お鳥目」なんてもっと使われませんが、漢字クイズに以前出題した「唐茄子屋」に出てきます。「いいえ、お鳥目が、これだけしかございませんので」という貧しい母子に、にわか唐茄子(カボチャ)売りをさせられた若旦那が苦労の末にかける情けがさわやかな人情ばなしです。

気の毒な人を助けるというのは、その時代では、ごくあたりまえのことだった。

というのはちくま文庫「落語百選 夏」(麻生芳伸編)の解説です。

最後に「鳩居」。国語辞典で引くと一様に「鳩は巣を作るのが下手なので自分で巣を作らずにカササギの巣にすむ」などと書かれているのですが、はてハトが巣を自分で作らないというのは本当なのかしら、という素朴な疑問がありました。藤堂明保「学研新漢和大字典」を引くと

この『鳩』は鳲鳩(しきゅう=カッコウ)のことという。カッコウは、他の鳥の巣に卵をうむ習性があることから

とあり、なるほど、カッコウの托卵(たくらん)のことかと納得しました。それが正しいとすると、国語辞典の語釈も正さなければならないのではないではないでしょうか。

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