読めますか? テーマは〈紋章〉です。

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桐花紋

答え
とうかもん
(正解率 75%)

「桐紋(きりもん)」ともいう。初夏に咲く花、キリを図案化した紋章。花の数が中央に七つ、脇2カ所に五つ並んだ「五七(ごしち)の桐」は豊臣秀吉などの家紋。日本のパスポートや首相記者会見の演台にも使われ、事実上の国章となっている。

(2016年05月02日)

選択肢と回答割合

きりかもん 18%
とうかもん 75%
どうかもん 7%


酢漿草

答え
かたばみ
(正解率 54%)

「酸漿草」「片喰」などとも書く。道端や庭に生える雑草。葉はハート形が三つ。春から秋にかけ可愛い5弁の黄色い花を咲かせる。紋章としても広く使われている。

(2016年05月06日)

選択肢と回答割合

すいば 25%
どくだみ 21%
かたばみ 54%


◇結果とテーマの解説

(2016年05月15日)

この週のテーマは「紋章」でしたが、連休のため2回のみでした。

きっかけは、2020年東京五輪・パラリンピックのエンブレムが決まったことです。「組市松紋」。市松模様というのは人名が由来です。実在・架空を問わず人名からきた言葉や擬人名を集めた「人名ではない人名録――語源探索」(小林祥次郎著、勉誠出版)から引きましょう。

若衆方の歌舞伎役者である初世佐野川市松(1722-62)が京都から江戸に下って、中村座で元文6年(1741)2月15日から『菜花曙曽我』の三段目「高野心中」に粂之介(くめのすけ)の役で出演して大当たりを取った。その粂之介の役で衣裳に用いた石畳の模様が評判になり、市松染め、市松模様と呼ぶようになったという。

どうやら「市松」というようになるまで「石畳」と呼ばれていたようです。それにしても以前「擬人名」をテーマにしたことがありますが、この種の言葉だけで一冊の本になってしまうほどたくさんあるのですね。

さて、NHK大河ドラマ「真田丸」によって「六文銭」の紋章が有名になりましたが、4月から大坂編で、豊臣秀吉が主役級になり、その紋章である「五七の桐」も毎回のように出てくるようになりました。しかもこれは首相記者会見の演台やパスポートの写真のページにも使われています。

ということで「桐花紋」。この言葉は調べた範囲では、辞書に見当たりませんでした。「きりもん」と読む「桐紋」は載せているものはあるので、そちらで出題した方がいいのかと迷いました。しかし以前、毎日新聞で「事実上の国章」と紹介した記事ではしっかり「桐花紋(とうかもん)」とルビ付きで書かれていたのでこちらにしました。桐花の音読みは勲章の「桐花大綬章」でも使われます。辞書に載っていないのは不思議です。

「酢漿草」に関しては「なぜこんな字を書くのだろう」という疑問が寄せられました。「植物の漢字語源辞典」(加納喜光著、東京堂出版)によると

蓚酸(しゅうさん)を含み酸味が強いところから、酢漿(酸っぱい液の意味)の草と名づけられた。和名はカタ(傍)ハミ(食)の意味で、葉の先端が欠けていることによるという。ほかの説もある。

つまり和名の語源ははっきりしませんが、漢語として酢漿草という字が輸入され和名と結びついたということです。カタバミは家の庭にも生えていますが=写真、本当に酸っぱいかどうかは食べたことがないので確認していません。


片喰紋 by Mukai

そういえば、以前「ももいろクローバーZ」のロゴにデザインされた葉っぱが四つ葉のクローバー🍀ではなくカタバミだということがテレビで指摘され話題になったそうです。カタバミの葉はハート形で、家紋にも広く使われています。五輪エンブレムの撤回騒ぎとは次元が違いますが、デザインにはいろいろな人の厳しいチェックが入る時代です。そのチェックをくぐりぬけたのがチェック(市松)だったという結末は面白いですね。

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春は曙光、夏は短夜 季節のうつろう言葉たち

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