読めますか? テーマは〈成人式〉です。

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加冠

答え
かかん
(正解率 57%)

男子が元服して初めて冠をつけること。昔の成人式に当たり、正月に行うことが多かったという。なお古来重要視されてきた4種の儀式「冠婚葬祭」の冠は元服を指す。

(2016年01月12日)

選択肢と回答割合

かかん 57%
かかんむり 16%
くわこうぶり 27%


裳着

答え
もぎ
(正解率 59%)

平安時代などに、女子が初めて正装のスカートに相当する裳を着けた儀式。男子の元服に当たる。今の成人式の女性は正装というより盛装(華やかに着飾ること)だ。

(2016年01月13日)

選択肢と回答割合

もぎ 59%
そうちゃく 13%
しょうちゃく 28%


大童

答え
おおわらわ
(正解率 67%)

なりふり構わず行動するさま。武士は元服時に髪をそって、まげを結っていたが、戦場で髪を乱して戦う姿が子供の髪形に似ていることから大童というようになった。それが一般的に全力で行う意味に転じた。

(2016年01月14日)

選択肢と回答割合

おおわらわ 67%
おおわらべ 27%
だいどう 6%


緊褌一番

答え
きんこんいちばん
(正解率 58%)

心を引き締めて物事に当たろうとするさま。褌は訓読みで「ふんどし」。昔の成人式の一種に「褌祝い」というものがある。男子はふんどしを締めて一人前とされたのだ。今はふんどしこそ締めないが、センター試験に挑む若者の心は緊褌一番だろう。

(2016年01月15日)

選択肢と回答割合

きんきいちばん 32%
きんぐんいちばん 11%
きんこんいちばん 58%


◇結果とテーマの解説

(2016年01月24日)

この週は「成人式」。といっても昔の成人式に当たる元服などについてです。

この「元服」の読みですが、明治時代の辞書「言海」(大槻文彦)では「げんぶく」とあります。今の辞書では、例えば「大辞林」(三省堂)は「げんぶく」を見出し語にしているものの

現在では「げんぷく」が普通

という注記があります。

元服の儀式に欠かせないのは「冠」。「弱冠」という言葉は本来、中国で20歳を「弱」といって冠をかぶったことからだそうです。だから例えば「弱冠30歳」「弱冠13歳」などという表現は正しいのか、時に話題になります。大辞林には

弱冠二五歳にしてすでに高名な詩人となっていた

という用例があるので、現代日本では厳密に20歳のみを指すというわけではないとはいえます。ただ何歳から何歳くらいまでが許容範囲なのかははっきりしません。それぞれの分野によってイメージが異なるからでしょう。

さて「弱冠」は有名な言葉と思いますが、読んで字のごとくである「加冠」はあまり知られていないことが今回の正解率からうかがえます。ただ「くわこうぶり」の回答者の中にはもしかしたら、あてずっぽうではなく元服の同義語に「初冠(ういこうぶり)」という言葉があることをご存じのうえで選んだ方もいらしたかもしれません。

「裳着」の裳は下半身に着けた衣類で、これに対し上半身の着物は「衣(きぬ)」といいました。合わせて「衣裳(いしょう)」です。「言海」には「衣裳」の字を掲げていますが、裳は常用漢字でないこともあり、今は新聞をはじめ「衣装」と書くのが一般的です。なお、裳の字は寺の塔などに付く「裳階(もこし)」でも使われています。

「おおわらわ」は現代も生きる言葉ですが、その由来はご存じでしたか。「暮らしのことば語源辞典」(山口佳紀編、講談社)によると、

本来は、武士が戦場で兜を脱ぎ、髪を乱して戦うさまをいった。束ねていない乱れ髪が童の髪形に似ていることから、戦場でのその姿を「大童」といったもの。

とあります。

「緊褌一番」はいま相撲でしか用いられないかもしれません。北の富士さんの著書にも使われています。まわしもふんどしの一種。そういえば、久方ぶりの日本人、いや日本出身力士の優勝がかかる大一番がきょうあります。「日本人の優勝がかかる一番」というと、日本国籍を取った人はどうなるということになりますので、現在のインターナショナルな相撲界にふさわしくない言い方かもしれません。言葉の使い方も「ゆるふん」は避けたいものです。

春は曙光、夏は短夜 季節のうつろう言葉たち

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