読めますか? テーマは〈株式〉です。

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未辛抱

答え
ひつじしんぼう
(正解率 21%)

株式相場とえとをからめた格言の一つ。未は一進一退の耐え忍ぶ年とされる。その後の2年は「申(さる)酉(とり)騒ぐ」と乱高下するといわれる。

(2015年11月09日)

選択肢と回答割合

いまだしんぼう 41%
ひつじしんぼう 21%
みしんぼう 37%


後場

答え
ごば
(正解率 61%)

証券会社の午後の取引。現在、東京証券取引所では午後0時半~3時が取引時間。前場(ぜんば)は午前9時~11時半となっている。

(2015年11月10日)

選択肢と回答割合

おそば 28%
ごじょう 11%
ごば 61%


引値

答え
ひけね
(正解率 60%)

証券取引所の取引で最後についた値段。午前の取引の場合は「前場引値」などという。しかし普通、毎日新聞では「午前の終値」「○日の終値」などと書き「引値」はあまり使われなくなっている。

(2015年11月11日)

選択肢と回答割合

いんち 3%
ひきね 37%
ひけね 60%


相対取引

答え
あいたいとりひき
(正解率 62%)

売り手と買い手が取引所などの仲介を入れずに取引すること。証券会社と顧客が店で直接取引する店頭FX(外国為替証拠金取引)も相対取引だ。

(2015年11月12日)

選択肢と回答割合

あいついとりひき 3%
あいたいとりひき 62%
そうたいとりひき 36%


目論見書

答え
もくろみしょ
(正解率 87%)

株式や社債などを募集・売り出しの際に出される、その発行会社の事業内容などを説明した文書。投資家の判断基準となる。

(2015年11月13日)

選択肢と回答割合

もくろんけんしょ 6%
もくろんみせがき 7%
もくろみしょ 87%


◇結果とテーマの解説

(2015年11月22日)

この週のテーマは「株式」。日本郵政グループ3社の大型上場がきっかけでした。

by Dick Thomas Johnson

いま記した「上場」は音読み同士で「じょうじょう」と読みます。しかし今回出題した「後場」や「前場」、そして「相場」も音読みの後に訓の「ば」が組み合わさった、いわゆる重箱読みです。今回「後場」の読みが高くなかった一因がそれかもしれませんが、それよりも株の専門用語になじんでいる人が少なかったことが考えられます。NHKのニュースをはじめ、マスコミでは「前場」「後場」というより「午前の取引」「午後の取引」と表す方が普通でしょうから。

同様に「引値」も、「終値」というのが一般的で引値はあまり聞かないから間違える人が少なくないのでしょう。ちなみに毎日新聞でも最近の記事ではほとんど使われていません。ただ、毎週土曜日の夕刊(東京本社発行)の国際面下に載るグラフ「日経平均株価(225種)の動き」では「引値」が使われています。また「毎日新聞用語集」では「引け値」ではなく「引値」を統一表記にしています。この言葉を知らないと送り仮名があった方が分かりやすいのですが、株価の動きを注視する人にとっては読めて当たり前なのでしょう。

「目論見書」もそうです。「目論見」の「論」は常用漢字表では「ろ」とは読ませないことなどから、新聞では一般語としては「もくろみ」と仮名書きをしていますが、「書」が付く用語としては「目論見書」で、毎日新聞では読み仮名も振っていません。関心を持って読む人にとっては自明の用語という判断で、今回の正解率が今回最も高くなったように、株式用語に詳しいとは限らない人々にとっても、難読とはいえないようです。

「相対取引」の「相対」は「他人を交えずに、当事者同士が差し向かいで事を行うこと」(新潮日本語漢字辞典)。株に限らず「相対で勤務を交代する」などと私たちの職場ではよく使いますが、正解率をみる限りそれほど一般的な語ではないのかもしれません。

今回最も正解率が低くなったのは「未辛抱」。これは使用場面が限られるため無理もありません。毎年、年の変わり目に経済関係のコラムなどではえとにちなんだ株価の格言が語られます。ひつじ年は辛抱の年、来年のさる年は「騒ぐ」つまり乱高下するとされます。しかし、今年も十分乱高下しましたよね。いや、だから一喜一憂せず辛抱しなさいということかもしれませんが。

えとにちなんだ格言というものはいかようにも解釈できる点で、占いに似ています。占いが非科学的だとわかっていてもつい気になるように、格言も正確性など二の次で「そういえばそうだ」と半ば楽しみながら時代に引き寄せて考えることができるので、一部で根強い人気を保っているのでしょう。はてさて、来年は今年以上に激動の年になりますかどうか。

春は曙光、夏は短夜 季節のうつろう言葉たち

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さまざまな文学作品が築いてきた味わい深い日本語の一端を紹介しています。

美しい季節の言葉を味わいたい方、間違えずに使いたい方におすすめです。

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