読めますか? テーマは〈本〉です。

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焚書坑儒

答え
ふんしょこうじゅ
(正解率 87%)

中国の秦の始皇帝が儒教の書を焼き、儒者を穴に埋めて殺したという思想弾圧。有川浩さんの小説「図書館戦争」シリーズの「図書館内乱」では、百科事典を索引から引くことを図書館員が勧めるシーンがあり、例として「焚書」という言葉の調べ方が出てくる。

(2015年11月02日)

選択肢と回答割合

ししょこうじゅ 3%
ふんしょこうじゅ 87%
りんしょこうじゅ 10%


袖珍本

答え
しゅうちんぼん
(正解率 49%)

袖の中に入れられるほど小さな本。1903(明治36)年、冨山房が小型の「袖珍名著文庫」を発刊、今でいう文庫本の先駆けとされる。

(2015年11月04日)

選択肢と回答割合

しゅうちんぼん 49%
そでちんぽん 13%
ゆうちんぼん 38%


奥付

答え
おくづけ
(正解率 90%)

書名、著者名、発行者、出版年月日などが記された、本の末尾部分。似た言葉の「奥書(おくがき)」は、古い写本の最後に書写年月日などが書かれた部分を指す。

(2015年11月05日)

選択肢と回答割合

おうふ 4%
おくつき 7%
おくづけ 90%


書肆

答え
しょし
(正解率 67%)

肆は店のこと。聿の部分の元の形は「つかまえる」という意味の隶で、つかまえて並べるところから、商品を並べる店という意味が生まれたようだ(円満字二郎著「部首ときあかし辞典」)。本屋さんは減っているが、並ぶ本を手に取って選びたい。

(2015年11月06日)

選択肢と回答割合

しょし 67%
しょしん 18%
しょはつ 15%


◇結果とテーマの解説

(2015年11月15日)

この週は読書週間にちなみ「本」がテーマでした。

ネットのニュースで「焚書坑儒」を検索すると、日本よりも中国語のサイトが目立ちます。例えば、香港の某新聞電子版にはこんな文字が並んでいます。

圖書館戰爭抗焚書坑儒
良化隊VS圖書隊
良化隊工作:焚書坑儒
後台:政府
圖書隊工作:保護思想自由
後台:人民

中国語を知らなくても、香港でも公開された映画「図書館戦争」(現在公開中の続編ではなく第1作)を紹介するページということはすぐに分かります。ただ、これは中国語や香港の事情に詳しい人に聞きたいのですが、もしかしたら映画の紹介にかこつけて、言論の自由を認めない中国政府を暗に批判しているのでは?というのは勘繰り過ぎでしょうか。

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なお「図書館戦争」(角川文庫)の作者、有川浩さんは女性で、浩は「ひろ」と読みます。これが先日の小学生向け新聞で「有田浩(ありた・ひろし)」と2カ所も間違ってしまいました。「図書館戦争」は政府側のメディア取り締まりに対する図書隊の戦いを描いた小説ですが、こんな誤りが続くようでは、権力の焚書を招くまでもなく読者の方からそっぽを向かれてしまいます。しっかりチェックしなければなりません。

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「袖珍本」は今回最も正解率が低くなりました。「袖」は2010年に常用漢字表に音訓ともに追加されたのですが、訓の「そで」はなじみがあっても音読みは難しいようです。実は毎日新聞では一時「領袖」は読み仮名なしで書いていたのですが、高校生の読みの正答率が1%だったというNHKの調査結果を受け、読み仮名を付けるようになったという経緯があります。

「奥付」は毎日新聞では送り仮名を略して表記するため「おくつき」「おくづき」と読まれてしまうのではないかという心配がありましたが、少なくともこの漢字クイズ参加者はほとんどが正しく読めました。ちなみに「日本国語大辞典」によると、「おくづき」と読むと「江戸時代、将軍や大名などの奥向きの仕事をする役職」という意味の別語になってしまいます。

「書肆」は一般名詞としては今あまり使われませんが、出版社「書肆山田」など、固有名詞では生き残っています。「一古書肆の思い出」(平凡社)という本もあり、本好きや出版関係者なら知っているべき漢字といえるかもしれません。また、「壱、弐、参、肆」のように、「一、二、三、四」の改ざんを防ぐために「肆」の字が使われることもあるようです。一、二ならわかりますが「四」を何の字に変えたのでしょうね。

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ともあれ、ネットの注文より本屋さんで手に取り選ぶのが好きな本好きはいまだに多いと確信していますので、経営は苦しいかもしれませんが本屋さんにはがんばってほしいと思います。皆さん、本は本屋さんで買いましょう。

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