読めますか? テーマは〈色名〉です。

スポンサーリンク

赤銅色

答え
しゃくどういろ
(正解率 67%)

暗い赤茶色。皆既月食では月が地球の陰に入りこの色になる。今年4月4日は一部地域で桜と一緒に見られた。赤銅は銅像などに使われた合金を指す。

(2015年04月06日)

選択肢と回答割合

あかどういろ 3%
しゃくどういろ 67%
せきどうしょく 30%


薄橙色

答え
うすだいだいいろ
(正解率 86%)

肌色のこと。日本人の一般的な肌の色を前提にした肌色という言葉は国際化の時代にふさわしくないと、クレヨンや色鉛筆などでは「ペールオレンジ」「うすだいだい」に変わっている。

(2015年04月07日)

選択肢と回答割合

うすだいだいいろ 86%
うすとういろ 11%
うすみかんいろ 3%


青丹

答え
あおに
(正解率 70%)

染め色の名で、濃い青に黄の加わった色。また、青黒い土を指す。「青丹よし」は奈良にかかる枕ことば。万葉集の小野老(おゆ)の歌は「あをによし寧楽(なら)のみやこは咲く花のにほふがごとく今さかりなり」。

(2015年04月08日)

選択肢と回答割合

あおに 70%
おうに 18%
しょうだん 12%


薄花色

答え
うすはないろ
(正解率 50%)

薄い花色のことだが、花色(はなだ色ともいう)は薄い藍色のことなので、それより更に薄い。毎日新聞の題字はインテリジェントブルーといわれるが、この色に近い。

(2015年04月09日)

選択肢と回答割合

うすはないろ 50%
すすきいろ 19%
はっかいろ 31%


萌葱色

答え
もえぎいろ
(正解率 86%)

「萌黄色」とも書く。黄色がかった緑色。萌葱はネギのもえ出る色のことで、萌黄より濃い緑とする向きもある。だが、古くは萌葱の字は見られず、「浅葱(あさぎ)色」に引かれた当て字という(小学館「色の手帖)。浅葱色は水色で、新選組の羽織の色として知られる。

(2015年04月10日)

選択肢と回答割合

あさぎいろ 12%
もえぎいろ 86%
もねぎいろ 3%


◇結果とテーマの解説

(2015年04月19日)

この週は「色名」。ここで番外編の問題ですが、「色名」はどう読むでしょう。いろめい? しきめい? しょくめい? 最後に述べます。

「赤銅色」は皆既月食の時によく紙面に登場します。「赤=しゃく」は常用漢字表にある読みですので新聞ではルビは付ける必要がないのですが、頻出する語ではないので、どれだけの人が読めるか気になっていました。67%というのは微妙な数字です。漢字クイズに挑戦する人はある程度自信のある人が多いとすると、新聞の一般読者はもっと読めていないのではないかと思われます。

by Oliver Stein

なおツイッターで「あかがねいろ!」という選択肢にない回答を寄せていただいた方がいました。一般的とは言い難いのですが、これも正解です。また、解説で「赤銅は銅像などに使われた合金」と書いたところ「赤銅は銅像に向かない」という鋭い反応を頂戴しました。参照した「色の手帖」(小学館)には銅像とあったのですが、他にそう書いた資料が見つからないので、別の書き方にすればよかったかもしれません。

「薄橙色」は今回正解率が最も高くなりました。この出題は以前、読者から「肌色」という言葉を使っているか聞かれたことに基づきます。その時初めて、クレヨンや絵の具などで「肌色」の言葉が消え「ペールオレンジ」「うすだいだい」に変わっていることに気づきました。しかし「ペールオレンジ」と言われても分からない人は多いだろうし、薄いだいだい色と肌色はちょっと違うような気もします。読者には「国際化の時代にそぐわないことは承知しているが、言い換えがなじみがないので、現状では肌色という言葉に規制をかけていない」という趣旨のお答えをしました。なおNHKは使わないと決めているそうです。

「薄花色」は最も正解率が低くなりました。クイズとしては「うすはないろ」が正解だと単純すぎると思った人が多かったに違いありません。「花色」というとどんな花の色かわかりにくく、実際「大辞林」の②の語釈には「花の色」という意味があるのですが、①は「露草の花の色。薄い青色」などとあります。また古典落語に「花色木綿」(別名「出来心」)があり、この話ができた時代には「花色」といえばあの色という共通認識があったのでしょうか。

「青丹」は奈良の枕ことば「青丹よし」として知られます。一説に、顔料の青土を産したからとか。花札では青い短冊を描いた札は「青丹」と書いて「あおたん」と読ませるそうです。

「萌葱色」は「薄橙色」と同率でよく読めています。しかし「あさぎいろ」と間違える人もそれなりにいるようです。ツイッターで「萌葱色といえば新選組」という反応がありました。新選組の羽織の色のイメージが強すぎて混同したのでしょう。ところで、萌葱色がどんな色か明示しようとすると、困ったことが起こります。辞書に「萌黄・萌葱」と同義として扱われ、「萌黄」は黄緑と似た色で問題ないのですが、それとは別に「萌葱」を「萌黄」と別扱いする向きもあります。「カラー写真でよくわかる 色の便利帳」(永田泰弘、メディアファクトリー新書)=写真は同書より=では、「萌葱色は近世から使われるようになった色名。萌黄色・萌黄色(ママ)と同義とする説もあるが、JIS慣用色名では萌え出た長ネギの青みがかった緑とされる」とあります。見比べてみると明らかに違います。新聞では「もえぎ色」と仮名書きが原則とされ、色の違いが大問題になることはないでしょうが、カラー印刷の業界では「もえぎ色」がどちらの色か、厳しく区別されているのでしょうか。気になります。

さて引用部分にも出てきましたが、テーマ名「色名」の読みは? 載せていない辞書が多いのですが、広辞苑と日本国語大辞典によると「しきめい」です。ウィキペディアでは「しきめい、いろめい」となっていますが「いろめい」を出している辞書は見つかりません。よく見る語と思いますが、語自体載せていない辞書が多いというのはちょっと驚きました。

スポンサーリンク
春は曙光、夏は短夜 季節のうつろう言葉たち

当サイトの「読めますか?」をもとに、季節にちなむ言葉を厳選し加筆しました。

さまざまな文学作品が築いてきた味わい深い日本語の一端を紹介しています。

美しい季節の言葉を味わいたい方、間違えずに使いたい方におすすめです。

twitter

過去記事から