読めますか? テーマは〈川柳〉です。

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柄井川柳

答え
からいせんりゅう
(正解率 70%)

江戸中期の名主。「川柳」は号。「前句付け」と呼ばれていた句の点者(選者)として活躍。その選句が「川柳点」、後に単に「川柳」と呼ばれるようになった。彼が選者としてデビューした日にちなみ8月25日は「川柳発祥の日」。

(2014年08月25日)

選択肢と回答割合

えいせんりゅう 18%
からいせんりゅう 70%
つかいかわやなぎ 12%


川の字形り

答え
かわのじなり
(正解率 70%)

「子が出来て川の字形りに寝る夫婦」は柄井川柳が選んだ句を集めた「誹風(はいふう)柳多留」の一句。「川の字で寝る」という慣用句の由来か。毎日新聞「仲畑流万能川柳」では「川の字を州の字にする猫3匹」「川の字で寝て又の字で朝迎え」なども。

(2014年08月26日)

選択肢と回答割合

かわのじがたり 15%
かわのじどり 14%
かわのじなり 70%


優曇華

答え
うどんげ
(正解率 78%)

クサカゲロウの卵。もとの意味は、3000年に1度しか咲かないとされた想像上の花。「うどんげを三度見てから亀は死」(誹風柳多留)は「亀は万年」といわれたことから。

(2014年08月27日)

選択肢と回答割合

うどのはな 14%
うどんげ 78%
かげろう 8%


団扇

答え
うちわ
(正解率 100%)

「寝て居ても団扇のうごく親心」(誹風柳多留)。これこそ親。間違っても子供を車に残したままパチンコなどしてはいけない。なお漢語で「だんせん」とも読む。

(2014年08月28日)

選択肢と回答割合

うちわ 100%
どんす 0%
まどい 0%


家内喜多留

答え
やなぎだる
(正解率 62%)

祝儀の時に贈る、柳の木で作った酒だるのことを、縁起のいい字で表した。「家内喜多留ちいさい恋はけちらかし」(誹風柳多留)は、結婚が決まってそれまでの小さな恋は忘れるという句。なお2015年は誹風柳多留が初めて出版されてから250年になる。

(2014年08月29日)

選択肢と回答割合

うちきたとまる 7%
かないきたる 30%
やなぎだる 62%


◇結果とテーマの解説

(2014年09月07日)

この週は「川柳」。この川柳という言葉は、江戸時代の人名(号)から来たということ、ご存じでしたか? 出題者は不明にして知りませんでした(単に忘れていただけかも)。毎日新聞の「週刊漢字」では「『川柳』の語源は人名だったのね」というお粗末な句(?)を披露してしまいました。その柄井川柳が初めて「川柳」と号したのが旧暦で8月25日。号としての川柳は初代亡き後も15代まで受け継がれたといいます。

歴代川柳さん選の句集が「誹風柳多留」です。今は廃れましたが、婚儀に柄(え)のついた柳だるを贈る習わしがあったとのこと。その縁起を担ぎ、かつ、柄井川柳の柄と柳をひっかけたタイトルかもしれません。その第2編はさらに縁起のよい「誹風家内喜多留」という表題がついていました。今回最も正解率が低かったのですが、それでも高めの数字です。

川柳からきたことわざとして有名なのは「はえば立て立てば歩めの親心」。そしてことわざとはいえませんが「川の字になって寝る」という慣用句も「子が出来て川の字形りに寝る夫婦」が発祥と思われます。思われますというのはそうはっきり書いたものが見つからなかったためですが、当時この慣用句が一般的に使われていれば、川柳としては何の面白みもないとして選ばれなかったでしょう。だからきっと、親子3人のほほえましい情景を川の字に見立てたのは、川柳の発見だったと思うわけです。もっともただの素人考えですので、反証があればご教示ください。なお、この句は単にほほえましい親子というだけではなく、「2人目をつくるのはまだおあずけ」というエロチックな意味が込められているという説もあり、それはそれで納得させられます。出産して間もない頃の母体はなにかと大変ですから。

「優曇華の花」つまりクサカゲロウの卵は出題者が子供の頃よく見ていたのですが、もうずっと見かけていません。個人的な話を続けて恐縮ですが、今回の出題時に、誤って原稿にクサバカゲロウと書いて同僚に指摘されてしまいました。しかしネットでも同じ間違いが多く見受けられます。無意識のうちに、カゲロウ→はかない→死→草葉の陰という連想ゲームが働いているのかもしれません。

「団扇」は新聞では「うちわ」と仮名書きを原則としていますが、それでも正解率100%ということは、一般的に漢字表記がかなり使われているということを示すのでしょう。語源的には「打ち羽」、つまり蚊やハエを打ち払うのに使うことからとされます。「寝て居ても団扇のうごく親心」という句は、普通に読めば「自分が眠っていても子供のためにうちわをあおぎ風を起こす親心」ということでしょうが、語源を知ると「蚊を追い払う」とも解釈できます。昔の日本家屋では今とは比較にならないほど蚊に悩まされていたでしょうから。もっとも、デング熱は江戸時代には入ってこなかったでしょうけど……。
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