読めますか? テーマは〈将棋〉です。

スポンサーリンク

玉将

答え
ぎょくしょう
(正解率 67%)

将棋の駒で「王将」と同じこと。普通、先手(駒落ちの場合は格下の者)が玉将を持つが、新聞などの棋譜ではともに「玉」となる。棋譜では後手は180度反転させた表示になるが、王の場合は反転させても王と似ていて紛らわしいからだ。 なお、玉の大昔の字は点がなかった。

(2014年05月19日)

選択肢と回答割合

おうしょう 25%
おおしょう 9%
ぎょくしょう 67%


角番

答え
かどばん
(正解率 74%)

将棋や囲碁などの連続した対局のうち勝負が決まる可能性のある一局。今年の名人戦七番勝負で3連敗した森内俊之名人はきょうからの第4局が角番。相撲では、負け越せばその地位を失う場所や取組を指す。

(2014年05月20日)

選択肢と回答割合

かくばん 20%
かどばん 74%
すみばん 6%


歩兵

答え
ふひょう
(正解率 46%)

将棋の駒。「ぶひょう」ともいう。成ると裏の「と」となり「金」と同じ働きをする。なぜ「と」なのかはさまざまな説があるが、日本将棋連盟のホームページでは「金」または「今(きん)」(昔は「金」と「今」を同じように使っていたとの説がある)の崩した形、としている。

(2014年05月21日)

選択肢と回答割合

ふひょう 46%
ふへい 40%
ほひょう 14%


中飛車

答え
なかびしゃ
(正解率 79%)

将棋の戦型の一つ。飛車を真ん中に移して駒組みすること。飛車を自陣の前に出す攻撃的な戦型は「高飛車」(浮き飛車とも)で「高飛車な態度」の語源となった。

(2014年05月22日)

選択肢と回答割合

うちびしゃ 6%
ちゅうびしゃ 14%
なかびしゃ 79%


千日手

答え
せんにちて
(正解率 78%)

将棋で双方が同じ手を繰り返すこと。4回同じ局面になると無勝負として指し直しになる。ただし王手が連続する場面では、攻める方が指し手を変更しなければならない。

(2014年05月23日)

選択肢と回答割合

せんにちしゅ 8%
せんじつて 15%
せんにちて 78%


◇結果とテーマの解説

(2014年06月01日)

この週は名人戦大詰めの機会をとらえ「将棋」をテーマにしました。

将棋をやったことのない人も「歩」を「ふ」と読むことくらいはご存じの方が多いでしょう。しかし駒に掘ってある「歩兵」をどう読むか、あまり知られていないのではと思い出題しました。

はたして「歩兵」が最も低い正解率に。「歩兵」は軍事の「ほへい」の読みが有名なので紛らわしいのでしょう。日本国語大辞典によれば将棋の駒としても「ほへい」の読みがあるので、「ほへい」と読んでもあながち間違いとはいえないようです。ただし日本将棋連盟のホームページでは「ふひょう」のみ記されています。なお、一般的にも知られていることと思いますが、歩が成ると「金将」と同じ動きができることから「成り金」という言葉が「急に金持ちになる」という意味に転じました。

ところで「角行」は何と読んでいますか。同ホームページでは「かくぎょう」となっていますが、辞書では「かくこう」もあります。その角が成ったら「竜馬」。これは「りゅうめ」「りゅうま」と複数の読みを同ホームページも記しています。駒の動きと同じく読みも複雑で、初心者は苦労します。

「玉将」は「歩兵」の次に正解率が低くなりました。見間違えて反射的に「おうしょう」を選んだ人もいると思われますが、駒が「玉」でも「おう」と言ったりしますから「玉将」も「おうしょう」と読むのではないかと思った人も多かったのかもしれません。

次に「角番」ですが、74%という数字は意外に低いと思いました。どちらかといえば大相撲で使われるうえ、新聞では「カド番」と片仮名表記される慣習があるため、漢字だと「角行」の角のことと誤解した向きがあったのでしょうか。それはともかく「角」は「かく」「かど」「すみ」「つの」などさまざまな読みが考えられ、特に固有名詞だとルビがないと読めないことが少なくありません。

「千日手」。日本国語大辞典によると「先日手」という表記もあったようです。これだと「せんじつて」とも読まれてしまいそうですが、さすがに「千日」を「せんじつ」と答えた人は少なめでした。

「中飛車」は「ちゅうびしゃ」の回答がもっと多いのではないかと予想していましたが、今回最も正解率が高くなりました。ちなみに「高飛車」の俗語「タカピー」を2014年発行の「三省堂国語辞典」第7版は載せています。「1990年代からのことば」と注記があります。新語を積極的に採録するのがこの辞書の方針ですが、うーん、これ次の改訂までもちますかねえ。すでにあまり使われなくなったような気もします。将棋で先の先を読むのと同様、俗語・流行語が定着するかどうか先を読むのは難しいと思いました。
春は曙光、夏は短夜 季節のうつろう言葉たち

当サイトの「読めますか?」をもとに、季節にちなむ言葉を厳選し加筆しました。

さまざまな文学作品が築いてきた味わい深い日本語の一端を紹介しています。

美しい季節の言葉を味わいたい方、間違えずに使いたい方におすすめです。

twitter

過去記事から