読めますか? テーマは〈春の草花の別名〉です。

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鬱金香

答え
うこんこう
(正解率 51%)

チューリップの別名。「うっこんこう」ともいう。チューリップの語源はターバンを表すトルコ語。半開のまま盛りとなる花を頭に巻くターバンに見立てたといわれる。田辺聖子さんに「週末の鬱金香(チューリップ)」という短編集がある。

(2014年04月14日)

選択肢と回答割合

うこんきょう 26%
うこんこう 51%
うこんか 23%


篝火草

答え
かがりびそう
(正解率 80%)

シクラメンの和名。ある貴婦人が「かがり火のよう」と言ったことから牧野富太郎が名付けたという。ほかに「豚のまんじゅう」というあまり美しくない別名もある。田辺聖子さんの短編集「週末の鬱金香」には「篝火草(シクラメン)の窓」という小説がある。

(2014年04月15日)

選択肢と回答割合

あけび 13%
かがりびそう 80%
さくらそう 7%


富貴菊

答え
ふうきぎく
(正解率 75%)

キク科の園芸種、シネラリアの和名。別称に「蕗菊(ふきぎく)」「富貴桜(ふきざくら)」。シネラリアはシネの名を忌んでサイネリアともいわれる。

(2014年04月16日)

選択肢と回答割合

とみたかぎく 4%
ふうきぎく 75%
ふっきぎく 20%


風信子

答え
ふうしんし
(正解率 45%)

ヒヤシンスの別名。日本国語大辞典によると、明治5年ごろ、フランス人が持ち込んだヒヤシンスに対し田中芳男は「飛信子」とあて、以後「風信子」「夜香蘭」などの表記が見られた。

(2014年04月17日)

選択肢と回答割合

ふうしんし 45%
ほうこぐさ 25%
わすれぐさ 30%


苜蓿

答え
うまごやし
(正解率 47%)

ウマゴヤシは馬肥やし、つまり牧草として使われた黄色い花を付ける草。苜蓿(もくしゅく)は本来、別種のムラサキウマゴヤシの漢名。またシロツメクサ(クローバー)の俗称としても知られ「季語の『苜蓿』はクローバーと読んでもよい」(坪内稔典「季語刻々」)。

(2014年04月18日)

選択肢と回答割合

あしび 31%
うまごやし 47%
きんぽうげ 22%


◇結果とテーマの解説

(2014年04月27日)

この週のテーマは「春の草花の別名」でした。きっかけは毎日新聞4月11日の「仲畑流万能川柳」に載った次の川柳です。

風信子どうしてこれがヒヤシンス  東京 加木九毛子

調べると、明治の初めごろフランス人が持ち込んだヒヤシンスが「飛信子」とあてられ、その後「風信子」などの表記が生まれたということまでは分かりました。「飛信子」の名付け親は田中芳男という日本の博物学の礎を築いた人。飛はヒヤシンスのヒでしょうか。ヒヤシンスという言葉はギリシャ神話で投げつけられた円盤に当たって死んだ美少年ヒュアキントスに由来するということ。とすると「飛ぶ」という意味合いもこもっているのかもしれません。しかし「飛信子」は「風信子」ほどには広がりませんでした。これは、花鳥風月の風の字の方が日本人の心性に合ったせいと思われます。《「風信」とは、風の便りのこと。どこか寂しげな風情の風信子を見ていると、なんだか、便りを待ちわびる気持ちがつのってきます》というのは「花の日本語」の山下景子さんです。

ただし正解率は最も低くなりました。やはり「ふうしんし」よりヒヤシンスの方が有名だということでしょう。それに加え、素直に音読みすればいいのに当て字だと思った方が多かったともいえます。

次に難しかったのは「苜蓿」。これは俳句を知っている人でないと分からないでしょう。ただ歳時記では「シロツメグサ=クローバー」と同一視する場合が多いのですが、本来別のようです。

「鬱金香」。田辺聖子さんの小説「週末の鬱金香(チューリップ)」から引用しましょう。

《チューリップいうのんは、トルコ語やギリシャ語でターバンの意味やねんて。日本では中国ふうにいって鬱金香、香料の鬱金と関係ないのに、黄色いチューリップがまっ先に日本に来たのかもしれない》

その短編集には「篝火草(シクラメン)の窓」という小説もあります。シクラメンといえば布施明さんの歌「シクラメンのかほり」が連想されますが、旧かなでは「かをり」が正しいという話はよく聞きます。ですが必ずしも間違っていないという説もあり、旧かなに疎い者としてはもっと国文学をまじめに勉強しておけばよかったと思わずにいられません。

最後に「富貴菊」ですが、シネラリアの「シネ」を忌んで「サイネリア」というのは毎日新聞用語集でも認めていて、外来語のページに「サイネリア/シネラリア」となっています。それにしてもどうして「シネ」だけの置き換えで「サイラリア」としなかったのか、不思議といえば不思議です。ご存じの方はご教示ください。
春は曙光、夏は短夜 季節のうつろう言葉たち

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