読めますか? テーマは〈国宝〉です。

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東寺百合文書

答え
とうじひゃくごうもんじょ
(正解率 63%)

京都・東寺に伝わった奈良時代からの膨大な古文書。政府が世界記憶遺産に登録するよう国連教育科学文化機関(ユネスコ)に推薦した。「百合」はここでは文書箱の数を示す。インターネットで順次公開。

(2014年04月07日)

選択肢と回答割合

とうじひゃくあわせぶんしょ 12%
とうじひゃくごうもんじょ 63%
とうじゆりもんじょ 25%


誕生釈迦仏立像

答え
たんじょうしゃかぶつりゅうぞう
(正解率 64%)

釈迦の誕生時を表す仏像。奈良・東大寺のものは国宝で、現在あべのハルカス美術館(大阪市阿倍野区)で展示中。「立像」は一般的に「りつぞう」と読むが、仏教美術では「りゅうぞう」という場合が多い。きょうは釈迦の誕生日とされる「花祭り」。

(2014年04月08日)

選択肢と回答割合

たんじょうしゃかぶつたつぞう 1%
たんじょうしゃかぶつりつぞう 35%
たんじょうしゃかぶつりゅうぞう 64%


鑁阿寺

答え
ばんなじ
(正解率 52%)

栃木県足利市の寺で、本堂が昨年、国宝に指定された。真言宗の寺だが、鎌倉時代に禅宗の建築様式をいち早く導入し、大きな影響を与えた。鑁阿とは創建した足利義兼の法号。

(2014年04月09日)

選択肢と回答割合

きょうあじ 25%
だんなじ 23%
ばんなじ 52%


茅野市

答え
ちのし
(正解率 55%)

長野県の市。この地から出土した「仮面の女神」という愛称の土偶がこのほど、国宝に答申された。逆三角形の仮面を付けたような顔をしている。茅野市からは「縄文のビーナス」という愛称の土偶も国宝に指定されている。

(2014年04月10日)

選択肢と回答割合

かやし 6%
かやのし 39%
ちのし 55%


山家学生式

答え
さんげがくしょうしき
(正解率 67%)

天台宗の祖、最澄の著作。有名な一節が「一隅を照らす、これすなわち国宝なり」。世の中のほんの片隅でも明るくする者は国の宝だ、つまり国宝とは物ではなく人こそ宝ということ。

(2014年04月11日)

選択肢と回答割合

さんかがくせいしき 20%
さんけがくせいしき 13%
さんげがくしょうしき 67%


◇結果とテーマの解説

(2014年04月20日)

by taketarou
この週は「国宝」。きっかけの一つは、読者からのはがきです。ある広報誌に出ていた「鑁阿寺」の読みが分からないので教えてほしいというご要望でした。この寺の本堂は昨年、国宝に指定されていたので、このテーマが決まりました。

しかし、その鑁阿寺が今回、最も低い正解率。国宝になってもあまり知られていないようです。なおこの寺の隣の足利学校は「日本最古の学校」とされ国指定史跡ですが、世界遺産登録を目指しています。

世界記憶遺産登録を目指しているのは「東寺百合文書」。「百合」は「ゆり」と読む人が多いに違いないと踏んでいましたが、それほどではありませんでした。ちなみに「世界記憶遺産」は「世界記録遺産」と間違えられることがあり要注意です。

「誕生釈迦仏立像」は「立像」だけなら「りつぞう」と読んでも間違いではない、というより辞書では「りゅうぞう」がカラ見出しとなって「りつぞう」へ誘導するものが多いのでそう読むべきものです。しかし出題時にも記したように仏像では「りゅうぞう」と読むことが当たり前のようになっています。お寺の「建立」も「りゅう」ですね。

「茅野市」は長野県の市で、3月にここから出土した土偶「仮面の女神」が国宝になるというニュースが流れたばかりですが、あまり知られていないのですね。「茅」を「ち」と読む例としては「茅の輪くぐり」があちこちにあります。

今回最も正解率が高かったのが「山家学生式」とは予想外でした。国宝そのものではなく、「人こそが国宝」と説く最澄の著述で、「一隅を照らす」という有名な言葉の出典でもあります。この「一隅を照らす」、意外なことに手近の国語辞典では見つかりません。もちろん「一隅」だけなら載っていますが、格言として出典とともに載せるものも、一隅の用例として載せるものも、調べた範囲では見いだせませんでした。ことわざ・慣用句の辞典には載せているものもあるのですが……。一隅だけあれば意味は分かるので採用が見送られているだけなのでしょうか。しかし単に隅っこを明るくするという物理的意味ではなく、それぞれがちょっとずつでも自分の役割を果たすという一種の理想社会をうかがわせる言葉で、座右の銘にされたり訓示や本のタイトルに使われたりと引く手あまたの言葉ですから、採録する国語辞典が見当たらないというのは不思議です。

今の国宝がもとは有名な寺や美術館ではなく市井に眠っていることがあるように、辞書に取り上げられない宝のような言葉がまだまだいくらでも発掘できるのかもしれませんね。
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