読めますか? テーマは〈新年の季語〉です。

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橙飾る

答え
だいだいかざる
(正解率 54%)

ダイダイはミカンの仲間。「代々」に通じ何代も続く繁栄を表す縁起物として、鏡餅の上などに置かれる。色の名としても有名。

(2013年12月30日)

選択肢と回答割合

しめかざる 28%
だいだいかざる 54%
とうかざる 18%


答え
ゆずりは
(正解率 75%)

ユズリハ科の常緑高木。普通の辞書の漢字表記は「譲り葉」だが、季語では主に「楪」が使われている。若い葉が成長するにつれて古い葉が落ちることからの名とされる。ただし葉が弓の弦を張った形に似るからという語源説もある。フィギュアスケートの羽生結弦(はにゅう・ゆづる)さん(19)はソチ五輪代表に。世代交代か。

(2013年12月31日)

選択肢と回答割合

かれは 9%
さなぎ 16%
ゆずりは 75%


米零す

答え
よねこぼす
(正解率 39%)

正月に涙をこぼすこと。めでたい時分に泣くことを忌み、涙を米粒に見立てた。なお「米(こめ)をこぼす」は「もったいないことをする」という意味。

(2014年01月03日)

選択肢と回答割合

はやす 12%
めこぼす 48%
よねこぼす 39%


◇結果とテーマの解説

(2014年01月12日)

この週は1、2日にお休みをいただき、「新年の季語」3本のみでした。

「橙飾る」は意外に難しかったようです。かえって「橙」で出題した方が簡単だったかもしれません。ただし「橙」だけで新年の季語とする歳時記も少なくないようですが、果実として秋の季語とする歳時記もあります。「代々」に通じる飾り物としての橙はやはり新年に限るということで「橙飾る」としました。誤りの「しめかざる」は本来「しめかざり」で「注連飾り」「標飾り」「七五三飾り」という漢字が当てられます。「橙」は音読みでは「とう」ですから「とうかざる」はさほど外れてはいませんが、季語としては「だいだいかざる」です。

「楪」は逆に難読語と思った割に正解率が高くなりました。誤りの選択肢に無理があったのかもしれません。「暮らしのことば 語源辞典」(講談社)によれば、万葉集などではユズルハは「弓弦葉」と表記され、葉の輪郭が弓に弦(つる)を張ったような形であることに基づくという語源説があるそうです。そこでソチ五輪代表の羽生結弦(ゆづる)選手の名と結び付けられるグッドタイミングと思って出題しました。ただしこの語源説はいささか分が悪く、やはり「若い葉が生えるのを待って、後を譲るように古い葉が落ち、新旧の交代が顕著なので」という通説の方が有力のようです。

「米零す」が難しかったのは想定通りでした。「米」を「よね」と読むのは「米沢」などの固有名詞ではよくありますが、それ以外ではまずしません……よね? 季語としても、小さめの歳時記だと載ってないものが多く、出題者は職場の「角川俳句大歳時記」の新年の巻で知りました。それさえ収録句は一つのみで、死語といえるかもしれません。しかし、涙を米粒に見立てるなんて、ちょっとすてきだと思いませんか。「もったいない」という意味としての「コメをこぼす」というのも現代では失われた表現ですが、年明けから泣いている人に「泣くんじゃないよ、もったいないよ」と慰めの意味をこめて「米零す」という言葉を使ったのでしょうか。昔そんな使い方があったという実例をみいだしたわけではないのですが、日本人の優しさを示す美しい日本語として復活してほしいと思います。
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