読めますか? テーマは〈誕生〉です。

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御子

答え
みこ
(正解率 75%)

神の子、特にイエス・キリストを指す。「救いの御子はみ母の胸に」という聖歌「きよしこの夜」で有名。また、天皇の子供をも意味し、その場合「皇子」などとも書く。

(2013年12月24日)

選択肢と回答割合

おんし 12%
ぎょし 13%
みこ 75%


生す

答え
なす
(正解率 70%)

子供を産むこと。「生さぬ仲」は血のつながりのない親子のこと。約100年前に大阪毎日新聞などに連載された同名小説によって広まった語で、成瀬巳喜男監督らによって映画にもなった。だが、今は許されぬ仲の恋人同士を指し「生さぬ仲」という誤用も見かける。

(2013年12月25日)

選択肢と回答割合

しょうす 20%
せいす 10%
なす 70%


子安貝

答え
こやすがい
(正解率 95%)

タカラガイ科の巻き貝の俗称。安産のお守りにした。「竹取物語」でかぐや姫が求婚者の一人に要求したのは、ツバメが持つ子安貝だった。子安は安産のこと。各地に子安観音や子安地蔵がある。

(2013年12月26日)

選択肢と回答割合

こあんがい 4%
こやすがい 95%
しあんがい 1%


産神

答え
うぶがみ
(正解率 88%)

妊産婦や胎児を守り、出産を見守ってくれるといわれる神。これと混同され、生まれた土地の神様(うぶすな神)の意味としても用いられる。生まれた子が初めて土地の神社に参る「お宮参り」は「うぶすな参り」ともいわれる。

(2013年12月27日)

選択肢と回答割合

うぶがみ 88%
うみがみ 8%
さんじん 4%


◇結果とテーマの解説

(2014年01月05日)

この週は天皇誕生日とクリスマスがありましたから「誕生」をテーマにしました。

「御子」の出題時に記した「きよしこの夜」の歌詞「救いの御子はみ母の胸に」の「み母の胸に」について、自分は「まぶねの中に」と習ったという指摘がありました。確かにそういうバージョンもあるようです。まぶねは漢字で馬槽、飼い葉おけのことです。イエス・キリストは馬小屋で生まれたという伝説をもとにした歌詞というわけです。

ところで、「みこ」を「皇子」と書くと天皇の子という意味になりますね。ここで思い出されるのが聖徳太子の名とされる厩戸皇子。彼も馬小屋で生まれたという伝承からこの名が付いたのでしょうが、東西の両偉人が似た場所で生まれたという言い伝えは、単なる偶然でしょうか。それとも、キリスト教の影響が聖徳太子伝説にも及んだ結果なのでしょうか。

「生す」は今回最も正解率が低くなりました。といっても70%ですから、全体的に易しかった週といえるでしょう。出題時の解説にはあえて記しませんでしたが、大正時代に「生さぬ仲」の言葉をはやらせるもととなった同名小説の作者は柳川春葉です。よほど近代文学に詳しくなくては知らない名前ではないでしょうか。「生さぬ仲」という言葉自体、今はあまり目にしません。しかしたまに出てくる「生さぬ仲」が、恋人の意味で使われているとがっかりします。

「子安貝」は最も簡単でした。出題者は以前「子安」という名字を前に「これは『しあん』と読むんだろうか。『こやす』だろうか」と思案に暮れていたことがあるので「しあん」に票が集まることを期待していたのですが……。竹取物語に出てくるツバメの子安貝について、角川ソフィア文庫の「竹取物語(全)」によると「古くから燕(つばめ)は、妊娠・出産との結びつきが強く、燕の卵を飲んで妊娠する神話はアジアに多くある」「子安貝は、その名のとおり安産のお守りである。貝の形状が女性の生殖器をイメージさせるからだとか」「出産時に産婦がこの貝を握っていれば、安産間違いなしという俗信がある」ということです。それを求婚者に要求するということは、かぐや姫にとってはやんわりプロポーズを断るつもりの難題だったのでしょうが、求婚者は意味深と捉え必死で得ようとしたのでしょう。おかげでこの求婚者は落命してしまうのですが。

「産神」は「日本大百科全書」(小学館)には「山の神をもって産神とすることが東北地方に多く見られ、産気づくと夫が馬を引いて山の神を迎えにいく。山中で馬が身震いをしたり鳴いたりすると、山の神が乗り移ったと解して家に帰る。するとまもなく出産になるという。産神にはこのほか便所神などがある。便所神を産神とする所は関東に多く、女は平素便所をよく掃除すると、きれいな子が生まれるという」などとあります。あ! 「トイレの神様」みたいですね。3年前の紅白歌合戦で植村花菜さんの歌に涙した人も多いのではないでしょうか。掃除した女性自身が「べっぴん」になるなどの違いがあるにせよ、「便所神」のバリエーションなのでしょう。

最後になりましたが、旧年は当漢字クイズ「読めますか?」の回答などでご愛顧賜りありがとうございました。今年もよろしくお願い申し上げます。
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