読めますか? テーマは〈伊勢神宮〉です。

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神明造り

答え
しんめいづくり
(正解率 63%)

神社本殿の建築様式。切り妻の直線的な屋根で、両国国技館の土俵の上につってあるのを思い出せばイメージしやすい。伊勢神宮は「唯一神明造」と称される。

(2013年09月30日)

選択肢と回答割合

しんみょうづくり 27%
しんめいづくり 63%
じんめいづくり 11%


御師

答え
おんし
(正解率 39%)

一般的には「おし」と読むが、伊勢神宮に関しては「おんし」という。全国からきた参拝者をもてなした神官のこと。ちなみに、世界遺産・富士山の構成資産の一つは「御師(おし)住宅」である。

(2013年10月01日)

選択肢と回答割合

おんし 39%
ぎょし 40%
ごし 21%


内宮正殿

答え
ないくうしょうでん
(正解率 41%)

内宮は伊勢神宮の一つで天照大神(あまてらすおおみかみ)をまつる。内宮の「宮」は濁らない。正殿は本殿のことで、一般的に「せいでん」と読むが伊勢神宮は「しょうでん」。式年遷宮のうち最大の神事が、内宮のご神体が新正殿に引っ越す「遷御(せんぎょ)の儀」で、10月2日に行われる。ただし一般参観は不可。

(2013年10月02日)

選択肢と回答割合

ないぐうしょうでん 29%
ないくうしょうでん 41%
ないくうせいでん 30%


常若

答え
とこわか
(正解率 72%)

いつまでも若々しいこと。伊勢神宮の式年遷宮はこの言葉で表される思想に基づいているという。20年に1度、建物や宝物を一新し、若返りを果たすのだ。

(2013年10月03日)

選択肢と回答割合

じょうにゃく 7%
ときわか 22%
とこわか 72%


外宮

答え
げくう
(正解率 75%)

伊勢神宮の一つで、衣食住や産業の神・豊受大神(とようけのおおみかみ)をまつる。外宮の「宮」は濁らない。10月5日に遷御(せんぎょ)の儀が行われる。ただし一般参観は不可。

(2013年10月04日)

選択肢と回答割合

がいぐう 18%
がいくう 7%
げくう 75%


◇結果とテーマの解説

(2013年10月13日)

by N yotarou
この週は「伊勢神宮」について。むろん20年に1度のビッグイベント、式年遷宮に合わせたものです。

これを伝える記事はルビのオンパレードでした。「内宮」「外宮」「正殿」などは、知らないと「ないぐう」「がいぐう」「せいでん」などと読んでしまいそうなので読み仮名をつけるのは当然ですが、「遷宮」あたりだと微妙。遷の字は常用漢字ですし、他に読みようがないはずですので必要ないような気も。ただ、あまり知られていない固有名詞や専門用語は積極的にルビを振ろうという方針がありますので、校閲としては出稿元が振ってきたものについては大体黙認しています。

ところが、ルビが小さすぎるせいか、間違いが見逃されるケースが時々あります。最近の毎日新聞では「満蒙(まんもう)」に「まんもつ」とルビがつけられたのをスルーしてしまいました。また、紙面では「内宮(ないくう)」「外宮(げくう)」と正しく入っている記事を他の媒体に転載したさい、なぜか「ないぐう」「げぐう」という間違いが発生したこともありました。

積極的にルビを振ること自体は、読者に「どう読むんだろう」というストレスを与えない配慮かもしれません(もっとも目にストレスを与えるという意見もあります)が、間違いを出してしまえば元も子もありません。老眼にはつらいのですが、目を近づけてよくチェックしなければなりません。

さて正解率。最も読みにくかったのは「御師」(39%)でした。たくさんある伊勢神宮関連の難読語の中でなぜこの語を出題したかというと、一つには、富士山世界遺産の記事で見た「御師住宅(旧戸川家住宅)」の「おし」という読みと違っていたことに気付いたからです。辞書で調べると「おし」が一般的ですが、伊勢神宮に関しては「おんし」というと百科事典に書いてありました。また御師は昔、参拝客に「おもてなし」をしたといわれます。この流行語とからめてもタイムリーだと思いました。

一般的な読みと違うといえば「正殿」「内宮」「外宮」もです。実は大分前ですが「内宮」は出題済み。しかし「正殿」とセットならよかろうと思って改めて問題にしました。数字は41%ですので、あまりよくありません。

「外宮」は75%ですから、「内宮正殿」はセットにしたことで難読度が増したといえるでしょう。もっとも、「外宮」出題はその後ですので、「内宮正殿」の答えを見て「宮」は濁らないと覚えていたり、テレビなどで読みを覚えたりする人が増えたのかもしれません。

「神明造り」「常若」も読みがいろいろ考えられる割には正解率が上々と思いました。

余談ですが、網野善彦「『日本』とは何か」(講談社学術文庫)の中に「旦那売券」という言葉が出てきてドキッとしました。かい性ない旦那を売るチケットか? 「たとえば熊野詣をする広範囲の人々を『旦那』として組織し、その参詣・祈願の仲立ちをする御師(おし)、先達たちは、自らの旦那とする人々に対する権利、縄張りを(中略)鎌倉後期以降、さかんに売買・譲与するようになり(中略)膨大な旦那売券が残されている」。よかった、夫が売られるんじゃなくて。これが、個人的に「御師」に注目したもう一つの理由でした。
春は曙光、夏は短夜 季節のうつろう言葉たち

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