読めますか? テーマは〈暑さ〉です。

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極暑

答え
ごくしょ
(正解率 46%)

非常に暑いこと。また、夏の暑い盛りを指す。対義語は極寒(ごっかん)。類語は酷暑、猛暑、炎暑、厳暑、激暑など。極寒はよく使われるが極暑はあまり見ない。似た読みの「酷暑」は今夏、頻繁に使われている。

(2013年08月19日)

選択肢と回答割合

きょくしょ 22%
こくしょ 32%
ごくしょ 46%


流汗淋漓

答え
りゅうかんりんり
(正解率 66%)

汗がだらだら流れること。淋漓は水などがあふれ滴るという意味。淋は日本で「さびしい」の意味が派生し「淋しい」と書かれるが、本来は「滴る」という意味。

(2013年08月20日)

選択肢と回答割合

りゅうかんりんり 66%
りゅうかんりんりん 8%
りゅうかんりんる 26%


籐蓆

答え
とうむしろ
(正解率 61%)

「とむしろ」ともいう。籐で編んだむしろのことで、涼をとるための夏の敷物にする。籐の字は「藤」との誤植が多いが、トウとフジは別種の植物。ただし「むしろ」は「蓆」のほか「筵」「莚」どちらの表記もある。

(2013年08月21日)

選択肢と回答割合

とういす 26%
とうむしろ 61%
ふじだな 13%


霍乱

答え
かくらん
(正解率 81%)

漢方で日射病、つまり熱中症を指す。また、夏に起きやすい激しい下痢や吐き気などの急性の病気をいう。ことわざ「鬼の霍乱」はいつも元気な人が珍しく病気にかかること。なお熱中症は日射病、熱射病などの総称。「中」は「真ん中」の意だけでなく「暑気中(あた)り」「中毒」のように体を悪くするという意味もある。

(2013年08月22日)

選択肢と回答割合

かいらん 9%
かくらん 81%
こうらん 10%


処暑

答え
しょしょ
(正解率 86%)

二十四節気の一つ。暑さが和らぐ頃とされる。2013年は8月23日。「処」には「処分」など「始末する」というニュアンスの語が多いが、本来は「腰を落ち着ける」意とか。つまり「暑さはまだとどまる」ともとれなくはない。

(2013年08月23日)

選択肢と回答割合

かしょ 6%
ししょ 7%
しょしょ 86%


◇結果とテーマの解説

(2013年09月01日)

この週は「暑さ」がテーマ。「処暑」を過ぎいったん暑さがやわらぎましたが、またぶりかえしましたね。「処暑」出題時の解説に「暑さが和らぐ頃とされる」と一般的な意味を記した後「『処』は、本来は『腰を落ち着ける』意とか。つまり『暑さはまだとどまる』ともとれなくはない」と書きましたが、その通りの気温になりました。

「千年猛暑」という言葉も飛び交い、40度を超えたとのニュースも続出した今年の夏。毎日新聞のニュースサイト「毎日jp」の「毎日ジャーナリズム」内「Listening あなたの声を聞きたい」というコーナーで「猛暑日より暑い 40度を超えた日をなんて呼ぶ?」と読者に問いかけところ、「酷暑日」が最も多く挙げられたようです。ほかに「熱射日」「烈暑日」「激暑日」「怒暑日」「火暑日」「超猛暑日」などが提案されました。

「こくしょ」という響きが耳になじんでいたせいでしょうか、今回「極暑」を「こくしょ」と間違った人が32%にも及びました。出題者は「きょくしょ」と答える人が多いだろうと踏んでいたのですが、正解率が50%を割り込むとは予想外でした。三つの選択肢がそれなりに分散し、この週で最も低い数字となってしまいました。たぶん「極寒」だと割によく使いますから「ごっかん」と正答する人はかなり多くなるでしょう。なぜか「極暑」という言葉は、あるのにあまり使用されないので、その分難しかったのかもしれません。

次に難問だったのは「籐蓆」で、誤りの選択肢「とういす」が26%と正解率を押し下げる要因となりました。ところで「籐」の字はよく「藤」と間違えられますが、ある国語辞典で「藤椅子」とあるのを見つけたときは鬼の首を取ったような気になりました。本文ではなく付録ページですのでチェックが甘くなったのでしょうか。もちろん辞書といえども間違いは発生します。ごく最近では、広辞苑の「那智黒」の語釈で産地が違うという指摘が記事になりました。

次に「流汗淋漓」。漓の字はあまり目にする機会はないでしょうが「距離」の離、「瑠璃」の璃と同じだろうという類推が働けばしめたものです。ツイッターでは「4文字ともさんずいで一目瞭然、表意文字である漢字の素晴らしいところですね」という声をいただきました。

「霍乱」も、これ単独では使う機会がなくても「鬼の霍乱」の霍と気づけば答えられたはずです。「霍乱」が今でいう熱中症の意味と分かればにわかにこの古臭い言葉が身近に思えてきます。ただ辞書ではまだ「日射病」という語釈にしているものが少なくありません。もちろん間違いではないのですが。そういえば毎日新聞「質問なるほドリ 『日射病』って最近聞かないね?」によると「熱中症」の語は江戸時代からあったそうです。

では、まだまだ暑苦しいので熱中症にお気をつけください。
春は曙光、夏は短夜 季節のうつろう言葉たち

当サイトの「読めますか?」をもとに、季節にちなむ言葉を厳選し加筆しました。

さまざまな文学作品が築いてきた味わい深い日本語の一端を紹介しています。

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