読めますか? テーマは〈肉〉です。

スポンサーリンク

羊頭狗肉

答え
ようとうくにく
(正解率 93%)

羊の頭を看板に掲げつつ狗(犬)の肉を売るという意味から、見かけは立派でも内実が伴わないことを指す。華々しく掲げられた選挙公約が、いざ実行される時には「狗肉」と化していないか、しっかり見届けねばならない。

(2013年07月22日)

選択肢と回答割合

ようとうくにく 93%
ようとうぐにく 4%
ようとうこうにく 3%


髀肉の嘆

答え
ひにくのたん
(正解率 73%)

「脾肉の嘆」とも書く。「髀」とは太もものこと。「三国志」で活躍する劉備が、馬に乗って戦場に向かう機会を与えられずにいるうち、太ももに無駄な肉がついてしまったと嘆いた故事から、手腕を発揮する機会が与えられないと嘆くさまを指す。

(2013年07月23日)

選択肢と回答割合

こつにくのたん 17%
はいひくのたん 10%
ひにくのたん 73%


肉串ろ

答え
ししくしろ
(正解率 65%)

「万葉集」に幾つか用例が見える枕ことば。串に刺して焼いた肉は味がよい=うまい、ということから「よみ(黄泉)」「うまい(熟睡)」にかかる。万葉集の時代には肉食の習慣があったということか。

(2013年07月24日)

選択肢と回答割合

ししくしろ 65%
にくしろ 21%
にくくしろ 14%


肉骨粉

答え
にくこっぷん
(正解率 96%)

牛海綿状脳症(BSE)に感染した牛の異常プリオンが肉骨粉に混入し、他の牛の飼料に使われたためBSEが拡大した。しかし今年5月、国際機関が日本を「BSEリスクは無視できる」と認定。7月からはBSE検査の対象月齢を緩和し、全頭検査は廃止された。

(2013年07月25日)

選択肢と回答割合

にくこっこ 4%
にくこっぷん 96%
にくほねこな 0%


肉髻

答え
にくけい
(正解率 66%)

「にっけい」とも。仏の三十二相の一つで、頭頂の肉のふくらみのこと。知恵のために盛り上がっているとされる。髻は「もとどり」、つまり髪の毛を頭の上でまとめたところを指す。

(2013年07月26日)

選択肢と回答割合

にっきち 13%
にくけい 66%
にくごう 21%


◇結果とテーマの解説

(2013年08月04日)

この週は「肉」というテーマでお送りしました。

7月にBSE(牛海綿状脳症)の検査対象月齢が48カ月超に緩和され、全頭検査が廃止されたことが主なきっかけですが、参院選報道のせいかそれに関しては全く話題になりませんでした。

それはさておき、最も正解率が高かったのは「肉骨粉」で96%、次いで「羊頭狗肉」が93%でした。前者はニュースで頻繁に報じられる時期がありましたし、後者も慣用句として目にする機会は今なお少なくないので、当然の結果と言うべきでしょうか。

「髀肉の嘆」も73%と、なかなかの高さです。「三国志」、あるいはそのリメークと言うべき作品は日本でも昔から人々に親しまれていますから、それだけ広く知られている故事でもあるのでしょう。

「肉串ろ」の65%は、出題者としては「半分を割り込むのでは?」とも予想していただけに、ほぼ3分の2が正解したのは驚きました。枕ことばとしての用例は多くないので、「もともと知っていた」という方は、よほど古典にお詳しいのでしょう。しかし、古語では「肉」を「しし」と読む例があることをご存じであれば、正答を選ぶだけなら大して難しくなかったかもしれません。

なお、宍戸(ししど)の姓で知られる「宍」は「肉」の俗字だそうです。新聞では俗字は基本的に使いませんが、「宍戸錠」を「肉戸錠」に直すと怒られちゃいますね。「『ニク』は音読みで、訓は『しし』です。実は、筆者は『肉』の音読みは『ロウ』だと思っていました。中華料理で『~ロー』といえば、メニューには『~肉』と書いてありますから」というのは、小池和夫「異体字の世界」(河出文庫)です。ニクは音読みだから、「肉汁」は音読み同士の「にくじゅう」が正式な読み方です。ただし「明鏡国語辞典」(大修館書店)のように「にくじる」という読みを付記する辞書も現れています。

「肉髻」が66%というのも、意外に高かったという印象です。仮に「髻」の一字だけなら、読み方の想像がつかない方も多いのでは?と思っていたのですが(ちなみに訓読みでは「たぶさ」「もとどり」などとなります)、そんなこととは関係なく仏教用語として定着しているのでしょうか? 

折しも、お盆が控えております。最低限わきまえておくべき仏教用語をおさらいしておくには、打ってつけの時期かもしれません。
スポンサーリンク
春は曙光、夏は短夜 季節のうつろう言葉たち

当サイトの「読めますか?」をもとに、季節にちなむ言葉を厳選し加筆しました。

さまざまな文学作品が築いてきた味わい深い日本語の一端を紹介しています。

美しい季節の言葉を味わいたい方、間違えずに使いたい方におすすめです。

twitter

過去記事から