読めますか? テーマは〈植物の別名〉です。

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未草

答え
ひつじぐさ
(正解率 78%)

スイレンの和名。日本ではスイレンはスイレン属の総称として用いられ、未草はその中でも日本で自生する唯一の品種という。未の刻、つまり午後1時から3時ごろ、または午後2時ごろに咲くとされた。未の刻は「昼八つ」ともいい、「おやつ」の語源になった。ちなみに本日は「時の記念日」。

(2013年06月10日)

選択肢と回答割合

いまだぐさ 15%
ひつじぐさ 78%
みそう 7%


目箒

答え
めぼうき
(正解率 59%)

シソ科の植物で「バジル」の洋名で知られる。江戸時代には目に種を入れるとごみが取れるとして「目箒」の和名で用いられた。先日、奈良県の纒向(まきむく)遺跡に残された3世紀の花粉がバジルのものだったという国内最古の発見が発表された。

(2013年06月11日)

選択肢と回答割合

まゆはき 5%
めはばき 35%
めぼうき 59%


末摘花

答え
すえつむはな
(正解率 64%)

ベニバナのこと。茎の末に咲く黄色の頭花を摘み取って染料にすることから。源氏物語に登場する女性のあだ名(鼻が赤いことから)として知られる。古い和名を「呉の藍(くれのあい)」といい、「くれない」の語源となった。

(2013年06月12日)

選択肢と回答割合

すえつみはな 16%
すえつむはな 64%
まつりか 20%


迷迭香

答え
まんねんろう
(正解率 35%)

シソ科の植物で、ハーブやアロマセラピーに使われる「ローズマリー」のこと。「ハムレット」で気のふれたオフィーリアが「これは記憶のしるしのマンネンロウですの」と差し出す。漢字表記は中国での名称と同じだが、和名の由来は不明。

(2013年06月13日)

選択肢と回答割合

どくだみ 47%
ほたるぶくろ 18%
まんねんろう 35%


七変化

答え
しちへんげ
(正解率 80%)

アジサイの異名。次々と花の色が変わることから。また、ランタナという中南米原産の植物の和名でもある。こちらの花は赤や黄など、アジサイよりさらに華やかだ。

(2013年06月14日)

選択肢と回答割合

しちへんげ 80%
ななへんか 1%
ななへんげ 19%


◇結果とテーマの解説

(2013年06月23日)

この週のテーマは「植物の別名」でした。

先日、奈良県の纒向遺跡で出土した花粉が3世紀中ごろのバジル(和名「目箒」)と発表されたという記事が出ました。実は以前から「目箒」を漢字クイズの候補としていたので、それを含め今回のテーマとしました。ただ、元々は「日本には漢方で用いる目薬の原料としてもたらされたので、こんな和名になっている」と書いていたのを、今回の新事実を踏まえ書き直すことになりました。

「未草」は漢名で睡蓮。ただしスイレンはスイレン属の水草の総称であり、ヒツジグサはその一種でもあります。ところで「グーグーだって猫である」の漫画家、大島弓子さんに「夢虫・未草」という作品があります。夢虫はチョウの別名ですが、作品中ではチョウもスイレンも出てこず謎のタイトルです。以下は出題者の解釈ですが、両親の離婚に直面する子供が、数千年先にみんなで仲良くするという夢を語る場面があり、2000年前の実からハスの花が咲いたという事実とつながりがあるのかなと思いました。ただしハスとスイレンは別種ですから、全くの見当違いかもしれません。

「末摘花」はベニバナの異称。「源氏物語」の登場人物として有名だと思っていたので、正解率64%は存外低いという印象です。また大島弓子さんの漫画を持ち出すと「野イバラ荘園」に言及があります。

「迷迭香」はローズマリーのこと。解説で引用した「ハムレット」のせりふは、大島弓子さんの「快速帆船」での引用の孫引きです。角川文庫版だそうですが「マンネンロウ」となっているのは現在出ている新訳では「ローズマリー」と変わっています。岩波文庫の2002年の新訳でも「ローズマリー」。もはや「マンネンロウ」は分かりにくくなっているのでしょう。正解率も今回最も低くなりました。

それにしても大島弓子作品がらみが続きましたが、決して出題者の個人的な趣味に基づく選定ではありません。たんなる偶然です。

「七変化」はアジサイの別名として知られますが、ランタナの別称でもあります。「ランタナって知ってる?」と妻に聞くと「家の庭に咲いてるよ」と意外な答え。ちょうどよかったと撮った写真を掲げます。これも偶然ですよ、ほんと。正解率は今回最も高くなりましたが、もっと高い数字を予想していました。なお「どうして小泉今日子を連想するのだろう。あぁ、なんだったっけ」というリツイートがありました。歌の「ヤマトナデシコ七変化」ですね。そういえば小泉今日子さんは映画「グーグーだって猫である」にも出ていたのを思い出しました。これも偶然のつながりです、念のため。

さて、次回も植物の漢字です。お楽しみに。
春は曙光、夏は短夜 季節のうつろう言葉たち

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