読めますか? テーマは〈巳にちなみ〉です。

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已に

答え
すでに
(正解率 43%)

常用漢字表では「すでに」の漢字は「既に」だが、かつては「已に」と書くことが少なくなかった。1941年の日米開戦の日、一庶民の日記で「米英両軍と已に銃火を交へ」戦果を上げたとの報道に「血湧き肉の躍る」とあった。ちなみに「已」と「己」「巳」は別字である。

(2012年12月25日)

選択肢と回答割合

すでに 43%
ちなみに 21%
つとに 36%


「大神」神社(奈良)

答え
おおみわ
(正解率 49%)

奈良県桜井市三輪町にある日本最古の神社。国造りの神様とされる。三輪山がご神体で、祭神は大物主神(おおものぬしのかみ)。拝殿前の「巳の神杉」には、大物主神の化身である白蛇がすむといわれている。

(2012年12月26日)

選択肢と回答割合

おおかみ 22%
おおみ 29%
おおみわ 49%


已己巳己

答え
いこみき
(正解率 47%)

字形が似ていることから、似ているものの例え。「已」は文法の「已然形」の已、「己」は「自己」「知己」など、「巳」はえとに使われる。「ミ、シ(巳)は上、ヤム、イは既に(已)半ばなり、オノレ、ツチノト、コ、キ(己)下に付く」という覚え方もある。

(2012年12月27日)

選択肢と回答割合

いこみき 47%
ときめき 21%
みこみき 32%


南蛇井

答え
なんじゃい
(正解率 54%)

群馬県富岡市の地名。上信電鉄の南蛇井駅があり、角川文庫のCMに使われたことがある。一説に昔の地名、那射(なさ)が変化したといわれる。

(2012年12月28日)

選択肢と回答割合

なだい 38%
なんじゃい 54%
みなじゃい 8%


蟒蛇

答え
うわばみ
(正解率 61%)

巨大な蛇のこと。また、物をのみ込むことから大酒飲みのことをいう。落語「そば清」は蛇としてのウワバミが出るシュールな話だ。そばが大好きな清兵衛さんが、ウワバミが人をのんだ後ある草を食べて消化しているのを見て、自分もそばを大量に食ってその草を試してみると……。そばの代わりに餅を使った話もある。いずれにせよ、食べ過ぎ飲み過ぎにご用心し、よいお年を。

(2012年12月31日)

選択肢と回答割合

うわばみ 61%
かなへび 27%
つちのこ 12%


◇結果とテーマの解説

(2013年01月13日)

年末年始は「巳にちなみ」巳に似た漢字と蛇に関する出題。三が日を休み、2週にわたって6語お届けしました。

最も低かったのは「已に」43%。想像ですが「已然形」で出題すると、もっと高い数字になったのは間違いないでしょう。学校で習った「已然形」という言葉を覚えている人は少なくないでしょうから。ただし「已」のその他の読みは、国語の先生など古文に関わっている人でないと知らないかもしれません。

「已」は漢和辞典によれば「やめる」「やむ」そして「すでに」の読みがあります。いずれも現代では「辞める」「止む」「既に」などの漢字が普及し、常用漢字でない「已」は使う機会がなくなっています。だから「已に」が読めなくても日常生活には全く支障ないでしょう。ただ、「已」が「巳」「己」と酷似した別の字ということは忘れてはならないと思います。

「已己巳己」は多分、似て非なる字だということを教えるためにしか存在価値がない四字熟語です。「大辞林」などには「互いに似ているもののたとえ」とされていますが、たとえとしての用法は、古川柳にはあるようですが、少なくとも現代では見かけません。また「いこみき」と唱えるにしても、意味不明の暗号みたいで覚えにくいですよね。だから普及しなかったのでしょうし、ほとんどの辞書もこの語を載せていません。

しかし今回、この語に関しては回答者数が飛びぬけて多くなりました。ツイッターでは「妹がこの字で書き初めしていた」という報告もいただきました。見たことのない謎めいた漢字の連なりが、かえって好奇心を刺激したのかもしれません。

「癸巳」も難読でした。そもそも「巳」は訓読みの「み」は多用されますが、音読みはほとんど知られていません。以前出題した「上巳(じょうし)の節句」も正解率40%でした。

「大神神社(奈良)」も予想外の低率。奈良県在住者や古代史ファンには常識でも、そうでない人にはあまり知られていないのでしょう。なお(奈良)と加えたのは、他県に「みわじんじゃ」「おおがじんじゃ」と読む大神神社があるからです。

「南蛇井」は地名です。「大飯」を前につけると会話しているようで面白いですよね。実際に住んでいる人にとっては冗談では済まないかもしれないのですが、巳年に免じて許していただければ幸いです。

最も正解率が高かったのはなんと「蟒蛇」でした。これも数字は61%とけっこう低いのですが、今回総じて難しかったことの反映でしょう。なお、ここでの表示は蟒のつくりの真ん中は「大」ですが、「犬」が正字体のようです。巳と已の関係とは違い、字体の差ですので誤字ではないのですが、本来の字がネットで表示できないのは残念です。といいつつ、この字体の違いを当初は認識できず、出題する際に初めて気づきました。毎日新聞本紙では慌てて正字に直しました。

今年も出題者自ら学びながら楽しい漢字を紹介していきたいと思います。毎日新聞本紙ともどもよろしくお願いいたします。
春は曙光、夏は短夜 季節のうつろう言葉たち

当サイトの「読めますか?」をもとに、季節にちなむ言葉を厳選し加筆しました。

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