読めますか? テーマは〈松〉です。

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雄松

答え
おまつ
(正解率 29%)

クロマツの別称。これに対しアカマツは雌松(めまつ)。岩手県陸前高田市で津波に耐え、唯一残った「奇跡の一本松」はアカマツとクロマツの交配でアイアカマツなどと呼ばれる。伐採されたが、保存処理をして2013年2月に戻す予定。

(2012年09月18日)

選択肢と回答割合

おまつ 29%
とどまつ 38%
ゆうしょう 33%


松の齢

答え
まつのよわい
(正解率 89%)

松の生き延びる年数の意味から、長寿を表す。大震災の津波にも耐えた岩手県陸前高田市の「奇跡の一本松」は切られたが、樹齢200年以上だという。

(2012年09月19日)

選択肢と回答割合

まつのとし 6%
まつのよわい 89%
まつのれい  5%


松毬より年嵩

答え
まつかさよりとしかさ
(正解率 90%)

年長者の経験は貴重というたとえ。松毬は松笠とも書き、松ぼっくりの別名。年嵩は年齢の多いこと。同じ意味のことわざに「亀の甲より年の功」がある。両者は「かさ」「こう」の音を繰り返す語法でも共通する。

(2012年09月20日)

選択肢と回答割合

しょうきゅうよりねんきゅう 3%
まつかさよりとしかさ 90%
まつまりよりとしだか 6%


新松子

答え
しんちぢり
(正解率 37%)

その年に新しくできた青い松かさ。松かさには「松ぼっくり」「松ふぐり」などさまざまな呼び名がある。「ちちり」は「縮れる」の意からきたとされる古語。「ちちり」だけでは季語ではないが新松子は秋の季語だ。

(2012年09月21日)

選択肢と回答割合

かつお 31%
しんしょうし 32%
しんちぢり 37%


◇結果とテーマの解説

(2012年09月30日)

この週のテーマは「松」でした。

岩手県陸前高田市の「奇跡の一本松」が9月12日伐採されたときの映像はショッキングでした。衝撃のあまり予定を変更してこのテーマになったのです。

伐採の瞬間、手を合わせる人々がいました。出題者にとっては縁もゆかりもない木ですが、その気持ちはなんとなく理解できます。

手塚治虫の「ブラック・ジャック」に「老人と木」という名作があります(秋田文庫版6巻所収)。関東大震災や空襲に耐えたケヤキの老木が枯れかかって切られることが決まり、家族のように大切に世話する老人が絶望してその木の枝で首つり自殺を図る……という話で、最後にちょっと救いが用意されています。ケヤキと松という違いはありますが、災害を耐え抜いた木にはなにか人の心を揺り動かすものが備わるのでしょう。

ところで松は「老松」という能の演目があるように、長寿の象徴とみられています。「敬老の日」の週にふさわしいと思い4語選びました。結果、正解率が低い2語と高い2語に分かれました。

最も正解率が低かったのは「雄松」。字そのものは簡単でも、目にする機会がなければ難読になるという例の一つです。ちなみに誤答「とどまつ」は「椴松」と書きます。

次に季語「新松子」。俳句に親しんでいないと目にしない言葉と思われます。松かさは異称・異表記の多い語で、おなじみの松ぼっくりのほかに「松ふぐり」なんていうのもあります。漢字では「松陰嚢」。「新松子」の方が上品ですね。なお誤答「かつお」が比較的多いのは、魚のカツオを「松魚」とも書くからでしょう。

「松の齢」「松毬より年嵩」もそれほど知られた言葉とは思えないのですが、正解率は高くなりました。

さて、「奇跡の一本松」はいずれ防腐処理をされて戻ってくるとのことで、それは貴重なモニュメントになるでしょうが、一方で忘れないでほしいと思うのは、一本松の松かさから生まれた赤ちゃんたちです。10月11~13日に東京・池袋で公開されるそうです。現在約7センチという苗木が育ち、陸前高田の地に戻ってきてこそ初めて真の復興といえるのかもしれません。何十年かかるかわかりませんが、その日まで、命のつながりを見守りたいと思います。

春は曙光、夏は短夜 季節のうつろう言葉たち

当サイトの「読めますか?」をもとに、季節にちなむ言葉を厳選し加筆しました。

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