読めますか? テーマは〈祇園祭〉です。

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御霊会

答え
ごりょうえ
(正解率 85%)

「みたまえ」ともいう。たたりをもたらす怨霊(おんりょう)や疫病の神を鎮める祭り。863年に平安京で行われたのが最初。京都の夏を彩る八坂神社の祇園祭はかつて「祇園御霊会」と呼ばれた。祇園祭は7月を中心に全国的に催され、京都祇園祭は7月1~31日に行われる。

(2012年07月09日)

選択肢と回答割合

おんりょうえ 10%
ごりょうえ 85%
ごれいえ 5%


舁き山

答え
かきやま
(正解率 32%)

車輪が付いた山車である曳(ひ)き山に対し、担ぐ山車を指す。「舁く」は肩にのせて運ぶこと。京都の祇園祭は曳き山が中心。これに対し7月1~15日の「博多祇園山笠」で使われるのは担ぐ山車で「舁き山笠」といわれる。舁き山笠は7月10日から登場、祭りはクライマックスに向かう。

(2012年07月10日)

選択肢と回答割合

うきやま 4%
かきやま 32%
ひきやま 64%


答え
かね
(正解率 63%)

たたいて音を出す道具。京都祇園祭では「コンチキチン」という鉦の音が有名。「鉦や太鼓で探す」という慣用句は迷子を鉦や太鼓をたたいてさがしたことから、大勢で騒ぎながら探し回ることをいう。

(2012年07月11日)

選択肢と回答割合

かね 63%
まさき 15%
まさかり 22%


神幸祭

答え
しんこうさい
(正解率 58%)

「じんこうさい」とも。神の霊が本社から移る行事。京都祇園祭ではハイライトの山鉾(やまほこ)巡行がある7月17日夜に行われる。神輿(みこし)が八坂神社を出発し、24日の還幸祭に戻る。ちなみに還幸祭は「後の祭り」とも呼ばれ、「手遅れ」を意味する言葉の語源となったという。

(2012年07月12日)

選択肢と回答割合

かんこうさい 14%
しんこうさい 58%
みゆきさい 28%


貞観

答え
じょうがん
(正解率 42%)

平安時代の年号。859~877年。京都祇園祭のルーツは貞観11(869)年に鉾(ほこ)と神輿(みこし)を使って催された御霊会という。なお同年7月13日(当時の暦で5月26日)に三陸沖で発生した貞観地震でも知られる。東日本大震災との類似が指摘された。

(2012年07月13日)

選択肢と回答割合

ていかん 32%
じょうかん 26%
じょうがん 42%


◇結果とテーマの解説

(2012年07月22日)

この週は祇園祭にちなむ出題でした。

by かずっち

ちなみにギの字は「祗」とよく間違われます。つくりの下に「一」が付くのは別字ですので要注意です。(おすすめ関連エントリー「一本取られた祇園 地名のお話」)

祇園祭の発祥は「牛頭天王と蘇民将来伝説」(川村湊、作品社)によると「人間に災厄をもたらす神、荒ぶる『御霊』を鎮めるための祭が、祇園の『御霊会』にほかならなかった」。そして始まりとされるのが、当時の暦で貞観11(869)年6月7日。その直前の5月26日に三陸沖で大地震が起こっています。だとすると、その災厄を鎮めるために祇園祭が生まれたのか、と思いたくなりますが、同書に引用された「祇園社本縁録」では「大疫」「疫病」の字はあっても地震には一言も触れていないようです。当時の京都の人にとって、知ったことではなかったのかもしれません。

それはともかく、「貞観」は東日本大震災以来にわかにニュースに取り上げられる頻度が大きくなった年号です。が、読みは難しかったようです。

さて、「動く美術館」とも称される豪華な京都祇園祭に対し、勇壮な博多祇園山笠も注目度は負けていません。そのクライマックスの頃の記事で、必ずといっていいほど出てくる漢字が「舁」。かご舁きの舁ですが、普段目にしない字です。果たして「舁き山」は今回最も正解率が低くなりました。

by nico

注目すべきなのは、間違いの「ひきやま」が正解の「かきやま」の2倍だったということです。実は毎日新聞でも同じ間違いを犯したことがあります。社内データベースで偶然見つけたのですが、某地方版で「舁き山」の舁に「ひ」という読み仮名があったのです。舁が常用漢字でないのでルビを振るのはいいのですが、曳き山と舁き山では大違い。自戒したいと思います。

「神幸祭」は素直に読めば正解ですが「神田(かんだ)」などの読みに引きずられると間違えます。「かんこうさい」は「還幸祭」と書き、解説でふれたように「後の祭り」の語源とされています。

「地団駄は島根で踏め」(わぐりたかし、光文社新書)の一節を紹介しましょう。八坂神社の祢宜(ねぎ)の話で「『一七日の先の祭りは神幸祭、二四日の後の祭りは還幸祭といって、神様が町なかにお出ましになって、また御神輿に乗って還ってくるお祭りです。後の祭りがさみしいとか、軽視することなど絶対にありません』と、『後の祭り』という言葉が祇園祭に由来する、とされていることに納得がいかない様子」とのこと。それではどうして「後の祭り」が「手遅れ」の意味になったのか? 著者は実際に訪れ、「ああなるほど」と納得します。ここにその解釈を記す余裕はないので、本をご一読ください。

同書の副題は「行って・見て・触れる《語源の旅》」ですが、出題者は今年も祇園祭に行きそびれてしまいました。体力がなくなって「後の祭り」とならないうちに見ておきたいものです。

春は曙光、夏は短夜 季節のうつろう言葉たち

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