読めますか? テーマは〈囲碁〉です。

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本因坊道吾

答え
ほんいんぼうどうわ
(正解率 26%)

囲碁の山下敬吾九段のこと。2010年本因坊位に就き、「本因坊道吾」と号した。江戸時代の本因坊道策と出身地の北海道から「道」を、本名から「吾」を取ったという。5月15日から第67期本因坊決定戦七番勝負を井山裕太天元と繰り広げる。

(2012年05月14日)

選択肢と回答割合

ほんいんぼうどうご 52%
ほんいんぼうどうわ 26%
ほんにんぼうどうあ 21%


塔頭

答え
たっちゅう
(正解率 48%)

「とうとう」と読むと塔の先の意味だが、仏教関連では大寺の境内にある小院のこと。5月15日から京都の寂光寺で本因坊戦があるが、本因坊とはもとはこの寺の塔頭の名だった。ここに住んでいた僧がのちに初代本因坊算砂(さんさ)となる。今年は本因坊が江戸幕府から俸禄(ほうろく)を受け始めて400年。

(2012年05月15日)

選択肢と回答割合

たっちゅう 48%
たとう 9%
とうず 43%


碁会所

答え
ごかいしょ
(正解率 87%)

囲碁の道具を備え、有料で碁を打たせたり教えたりする所。商店街や駅前にあることが多い。 ちなみに、中国語では囲碁のことも「棋」で表すそうで、「“囲碁”は中国でも盛んなのに、『碁』はほとんど使われない」(円満字二郎「漢字ときあかし辞典」)という。

(2012年05月16日)

選択肢と回答割合

ごえしょ 10%
ごかいしょ 87%
ごかいどころ 3%


碁客

答え
ごかく
(正解率 55%)

碁会所の客、ではなく碁を打つ人のこと。ここでの客とは「剣客」「刺客」などと同じく「特定のことをする人」の意味。なお棋客(きかく)は碁や将棋をする人のこと。「棋士」と同じく碁将棋共通の言葉だ。

(2012年05月17日)

選択肢と回答割合

きかく 28%
ごかく 55%
ごきゃく 17%


碁敵

答え
ごがたき
(正解率 62%)

囲碁の好敵手のこと。古川柳に「碁敵は憎さもにくしなつかしさ」という句があり、落語「笠碁」にも使われている。小沢一郎民主党元代表と与謝野馨(かおる)元財務相は碁敵といわれるように、アマチュアに用いられ、プロ棋士にはあまり使われない言葉のようだ。

(2012年05月18日)

選択肢と回答割合

ごがたき 62%
ごかなえ 4%
ごてき 34%


◇結果とテーマの解説

(2012年05月27日)

この週は本因坊決定戦スタートにちなみ「囲碁」についてでした。

その本因坊戦の観戦記を作家の内田康夫さんが毎日新聞朝刊で連載しています。「将棋はパズル、囲碁は謎解き。布石を打ったものを収斂(しゅうれん)させるミステリーの世界と似ている」と内田さんは語ります。そういえば「布石」は囲碁由来の言葉ですね。

以前「布石」は「石を布(し)くこと」だから「布石を打つ」は「石をしくことを打つ」ということになり変ではないか、という読者の質問をいただいたことがあります。これは「ホームランを打つ」「湯を沸かす」と同じく結果が先にくる表現で、誤用ではありません。

囲碁が語源の言葉は他にもたくさんあります。「一目置く」「岡目八目」「局面」「捨て石」「定石通り」「駄目」……。囲碁がいかに日本文化に浸透していたか、このことだけでもうかがえます。このうち「岡目八目」「定石」は前に漢字のクイズに出題したことがあり、今回それ以外の語をどれにしようかと悩みましたが、ごらんのラインアップになりました。

最も難しかったのは「本因坊道吾」で、4人に1人しか読めませんでした。知らないとどうしても「どうご」と読んでしまいますよね。山下敬吾(けいご)さんが自分の名から字を取った号ですが、なぜか読みは「わ」。ちなみに毎日新聞では「本因坊道吾(どうわ)」と読み仮名つきで表記していますが、他紙では「山下敬吾本因坊」などとして号は書いていないようです。このあたりも知名度が上がらない一因かもしれません。

出題者は全く碁を打ちません。碁会所にも縁がないので「たぶん『ごかいしょ』なんだろうけど、もしかしたら『ごえしょ』かも」と思いつつ、確認しませんでした。漫画「ヒカルの碁」(名作!)を読んで、総ルビなので「ごかいしょ」と分かった次第。

新聞では常用漢字にルビは振らないことが多いので、時々簡単な字でも読みが分からないことがあります。「碁敵」も以前新聞で見かけて何となく「ごてき」と読むのだろうと思っていましたが、辞書で「ごがたき」と知りました。敵(かたき)は常用漢字表にある訓ですが、こういう語には読み仮名が欲しいところです。

どこまでルビを振るべきかの線引きは難しいのですが、この漢字クイズでは皆さんのご協力のもと、正解率という貴重なデータが得られていますので、参考にしていきたいと思います。
(Photo by Chad Miller)

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