読めますか? テーマは〈桜〉です。
夢見草
答え
ゆめみぐさ(正解率 45%)桜の異称。「木なのに草?」というツッコミは無しにしよう。実物と同様、美しい言葉なので。ちなみに「夢見月」は陰暦3月の異称。
(2012年04月02日)
選択肢と回答割合
むげんそう | 11% |
ゆめみぐさ | 45% |
ゆめみそう | 44% |
徒桜
答え
あだざくら(正解率 68%)「仇桜」とも書く。はかなく散ってしまう桜のこと。「明日ありと思う心の仇桜」とは明日はどうなるかわからないという意味のことわざ。親鸞作と伝わる和歌から。下の句は「夜半(よわ)に嵐の吹かぬものかは」。無常を説く歌とされるが、今を大事にしなさいという教えとも受け取れる。
(2012年04月03日)
選択肢と回答割合
あだざくら | 68% |
ただざくら | 4% |
つれざくら | 28% |
花筏
答え
はないかだ(正解率 76%)水面に落ちて流れる桜の花びらが集まった形を、いかだに見立てた季語。本来は、いかだに散りかかる花びらのことだったようだ。俳句で花といえば桜のこと。ハナイカダは葉の上に小さな花が咲く植物の名でもある。
(2012年04月04日)
選択肢と回答割合
はないかだ | 76% |
はなかがり | 16% |
はなむしろ | 8% |
山高神代桜
答え
やまたかじんだいざくら(正解率 75%)山梨県北杜市武川(むかわ)町山高の実相寺にあるエドヒガンザクラ。樹齢2000年ともいわれる。ヤマトタケルノミコトが植えたとの伝説があり「神代」の名の由来となっている。国の天然記念物。
(2012年04月05日)
選択肢と回答割合
さんこうしんだいざくら | 12% |
やまたかかみよざくら | 13% |
やまたかじんだいざくら | 75% |
根尾谷淡墨桜
答え
ねおだにうすずみざくら(正解率 67%)岐阜県本巣市根尾にあるエドヒガンザクラ。樹齢1500年余とされる。花が散り際に淡い墨色になることからこの名がある。国の天然記念物。1948年、3年以内に枯死すると判断され、1959年の伊勢湾台風でも被害を受けたが、まだまだ頑張っている。
(2012年04月06日)
選択肢と回答割合
ねおがやあわずみざくら | 23% |
ねおだにうすずみざくら | 67% |
ねおやたんぼくざくら | 9% |
◇結果とテーマの解説
(2012年04月14日)
「桜」がテーマでした。今年は少し遅かったですが、東京での見ごろはそろそろ過ぎつつあります。
この週に限りませんが、間違いの選択肢を考えるのは意外に苦労します。
正解以外の選択肢を載せる辞書がないかどうか、可能な限り確認しなければなりません。それを怠ったまま掲載しそうになり、同僚に指摘され冷や汗をかくこともあります。
「夢見草」を「ゆめみそう」と読ませる辞書は見つからなかったので「間違い」としましたが、日本にあるすべての辞書にあたったわけではありません。また、何かの本で「ゆめみそう」とルビが振ってあったとすると、それが間違いなのかどうなのか。もしそういう例をごらんになっていたら、ツイッターなどでお知らせください。
「徒桜」で「つれざくら」は「徒然草」から思いついた苦心作(?)。「ただざくら」は「徒」を「ただ」とも読むのでそれらしいかも、と思ったのですが、あまり「支持」は得られませんでした。
「花筏」は季語。同様に季語の「花篝」「花筵」から間違いを仕込みました。
後の二つは固有名詞で、福島県の三春滝桜を含め日本三大桜とされています。正解率は高めでしたが、分かっていて正解を選んだのか、間違いの選択肢が不自然と思われたのかは、判然としません。3択クイズの宿命ですね。
それはともかく、4月13日現在「山高神代桜」はほぼ満開、「根尾谷淡墨桜」は咲き始めだそうです。まだ花見に間に合いますよ。ただし電話で問い合わせをするときは読みを正確に。また、「神代桜」だけでは山高神代桜とは別の「素桜(すざくら)神社の神代桜」が長野県にありますのでご注意ください。