読めますか? テーマは〈新常用漢字を使う慣用句2〉です。

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画餅に帰す

答え
がべいにきす
(正解率 74%)

画餅は「がへい」ともいい、絵に描いた餅のこと。画餅に帰すとは、計画が立派だが実現せず、努力がむだになること。餅の字は「ヘイ」「もち」の音訓で新常用漢字に入った。ただし古い字体の「しょくへん」で掲げられ、「食」の形は「許容字体」となった。

(2009年02月16日)

選択肢と割合

がべいにきす 74%
かくへいにかえす 20%
かきもちにかえす 5%


中原に鹿を逐う

答え
ちゅうげんにしかをおう
(正解率 90%)

「中原」とは黄河流域の平原地帯を指し、「鹿」とはここでは帝王の位のこと。「逐う」は「追う」と同じ意味。帝位を得ようと戦うことから転じ、ある地位や目的のために競争することをいう。「鹿」は新常用漢字で「しか」「か」の訓のみが入った。「中原に鹿を逐う」と同じ意味の熟語に「逐鹿(ちくろく)」があるが、音読み「ロク」は不採用となった。「逐」は元から常用漢字になっているが、「お(う)」の訓読みは常用漢字表にはなく、今回の改定案にもない。

(2009年02月17日)

選択肢と割合

ちゅうげんにしかをおそう 4%
ちゅうげんにしかをおう 90%
なかはらにしかをはらう 7%


出藍の誉れ

答え
しゅつらんのほまれ
(正解率 62%)

藍は「ラン」「あい」の音訓で新常用漢字に。藍色(あいいろ)、藍染めなど訓読みが多いが、藍綬褒章など音読みも時々使われる。出藍とは「青は藍よりいでて藍より青し」、つまり弟子が師より優れていること。

(2009年02月18日)

選択肢と割合

であいのほまれ 17%
しゅっかんのほまれ 21%
しゅつらんのほまれ 62%


命旦夕に迫る

答え
めいたんせきにせまる
(正解率 52%)

「命」と「旦夕」を分け「命、旦夕に迫る」と読むべき慣用句。旦は元旦の旦で、朝のこと。旦夕とは朝夕の意味で、「旦夕に迫る」は今夕か明朝かというほど切迫している状況を示す。その前に「命」がつくということは、明日をも知れぬ命という死が迫った状態だ。「旦」がタン、ダンの音読みで新常用漢字に入った。ダンは「旦那」の旦。

(2009年02月19日)

選択肢と割合

みょうたんせきにせまる 28%
いのちたんゆうにせまる 19%
めいたんせきにせまる 52%


後生畏るべし

答え
こうせいおそるべし
(正解率 79%)

後生とは後から生まれてきた人のことで、後輩などを指す。同じ読みの「後世」だと後の時代という別の意味なので要注意。「後生畏るべし」は「今は若輩者でも将来どんなに成長するか分からないので侮ってはならない」という「論語」の孔子の格言。「自分もうかうかしてはいられない」という自戒のニュアンスもある。畏の字は「畏怖」のイの音読み、「おそ(れ)」の訓読みで新常用漢字に入った。「恐れ」との使い分けに困る場合があると思われる。蛇足だが、校正の仕事について「校正おそるべし」という、もじりが伝わる。毎日新聞の前身・東京日日新聞の社長も経験した明治のジャーナリスト、福地源一郎(福地桜痴=ふくち・おうち)が校正者への教訓としたようだ。

(2009年02月20日)

選択肢と割合

こうせたたるべし 5%
こうせいおそるべし 79%
ごしょういるべし 16%


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