「防災対策」「災害対策」どちらを使う?という質問で、「両方使う」は7人に1人と少数派でした。これらは熟語の修飾関係が違い「災害(への)対策」と「防災(のための)対策」と考えればよいのではないかと思います。

質問は「対策」にかぶせる言葉の問題でした。

スポンサーリンク

「災害対策」が多いがどちらも使われる

災害を防ぐための対策。なんと言いますか?
災害対策 64.3%
防災対策 20.9%
どちらも使う 14.8%

 

アンケートに回答すると表示される解説では、結論としては「どちらも使う」と書きましたが、そう考える人は7人に1人程度と少数派でした。最多は「災害対策」。3分の2ほどの人が選んだということは、多くの人にとって違和感がないのはこの形ということになるでしょうか。

「防災対策」は2割程度。これは「災害対策」とは熟語の修飾関係が違うとしました。「災害(への)対策」と「防災(のための)対策」と考えればよいのではないかと思います。

毎日新聞記事データベースの1987年以来の使用例(東京版、地域面除く。今年2月19日まで)を見ると「災害対策」が4125件、「防災対策」が1855件。「災害対策」の方が数は多いのですが、どちらもよく使われています。

ちなみにこれが「防火対策」となると153件で、「火災対策」「火事対策」を合わせた113件を上回ります。先日あった北海道の自立支援住宅での火災の折も、問題視されたのは「防火対策」でした。

(2018年02月25日)

質問に際して

広辞苑(第7版)では、「対策」は「相手の態度や事件の状況に応じてとる方策」。例として挙げている「インフレ対策」はインフレへの対策です。質問のケースでも同様に「災害対策」がしっくりくると思う人が多いかもしれません。ですが、例えば内閣府の防災情報のページに「防災対策」とあるように、「防災対策」もよく使われます。これは「災害対策」とは熟語の修飾関係が違い、「防災」は「対策」の対象ではなく、どんな対策であるかを説明している修飾語と理解するのがよさそうです。結論としては、どちらも使うということになります。

(2018年02月09日)

スポンサーリンク

twitter

過去記事から