「試験官」という言葉は公務員以外にも使えるか。この問いは本紙記事の見出し「AIが面接官」に読者から「民間企業の採用活動で公務員を意味する『面接官』という言葉を使ったのはなぜか」というお尋ねがあったのがきっかけでした。

「試験官」についての問いでした。

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「試験官」は7割が「公務員以外にも使える」

大学入試センター試験も行われ、入試本番を迎えました。試験の監督者を「試験官」とも言いますが、この呼び方は公務員以外にも……
公務員以外にも使える 70.6%
公務員にしか使えない 29.4%

 

この質問のきっかけは、昨年末の本紙1面記事に向けられた読者からの問いかけでした。

「AIが面接官」という見出しがついたトップ記事に、「民間企業の採用活動で公務員を意味する『面接官』という言葉を使ったのはどうしてか」という趣旨のお尋ねがあったのです。

「官」を辞書で引くと「国家の機関。役所。官庁。また、そこに勤める人。官吏」(大辞林3版)とあり、公務員のみを指しそうです。一方で「面接官」という語を採録している辞書は見当たらず。ただ、「受験生に面接して試問を行う人」(同)と説明される「試験官」は、面接官と同じような意味で「官」が付きますが、「官吏」とされていません。

その伝でいけば「面接官」も必ずしも公務員とは限らないはず――と考えたわけですが、この感覚が一般的なものなのかどうか、伺ってみたいと思った次第です。時節柄もあって「面接官」ではなく「試験官」についての問いにしました。

結果は、「公務員以外にも使える」を選んだ人が約7割となりました。辞書の説明にもあるとおり、「官」が付いている語でも必ずしも官吏を意味しない場合があるということで、一般的にも理解されているのではないかと思います。

(2018年02月04日)

質問に際して

辞書の説明では、「官」は「国家を支えていくための諸機関(に属する職員)」(新明解国語辞典第7版)のように官庁や役人を指す言葉ですが、「試験官」となると「試験の実施を直接に担当する人。試験の立ち会い、監督あるいは受験者との面接などを行う」(大辞泉第3版)と、特に公務員であることを示唆しません。一般的に試験の監督者を指す語として使えると考えてよいでしょう。

(2018年01月15日)

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