ペンギンは進化の過程で味覚の一部を失ったという研究結果を紹介したコラムで。

「極地」というニュアンスで使うこともあるのですが、あくまで極北は北極をさします。極北にペンギンはいないのです。氷に覆われた極地という条件は同じなのに、なぜなのでしょう。

腕の見せどころです
こちらは読みが同じなだけに、急いでいたりすると読み飛ばしてしまいそう。

うまく球を散らして打たれるのを防ぐのが配球。バッテリーの腕の見せどころです。急いでいても、いかにすばやく同音異義語に気付けるかが我々校閲記者の腕の見せどころといえるでしょうか。

500本以上のバットを?
野球ネタをもう一つ。

「本」は「ダッシュ100本!」などという使い方もあるのでけして間違ってはいないのですが、ここでは「バット」に続くだけにかなりの違和感が……。500本以上バットがあるチームもそうないでしょうし、毎回わざわざバットを替えて素振りをしている人となると、おそらく皆無でしょう。

本の「におい」は
「におい」は、不快かどうかで「匂い」「臭い」などと書き分けます。

学生時代に書店で働いていた時、朝まだ誰もいないフロアで本のにおいを吸いこんでは幸せを感じていました。個人差はあれ、断じて不快ではない! と、ややいつもより力を込めて「匂い」と直しました。

「さぼる」は「サボる」
「サボる」は「サボタージュする」から来ているため、紙面では下のように直します。

サボタージュはフランス語。しかし今ではかなり日本語として定着してきているため、「さぼる」でも違和感を持たない人が増えているのではないでしょうか。そのうち紙面でも直さなくなる日が来るのかもしれません。

「ライトの打球」は…
すでに紙面で使っていた写真で。

何が問題かというと、この日イチロー選手はレフトを守っていたのです。いくらイチロー選手といえどもセンターを飛ばしてライトまで駆けていったとは考えにくい……。見逃してしまった!と一瞬頭が真っ白になりましたが、のちに打者が「ライト」という名だったことが分かりました。生き返る心地でした。

日々チェックしている紙面の中から、最近印象に残っ(てしまっ)た間違い5選と番外編をご紹介しました。

【松風美香】

 

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